元最強、ここで決める
「でも、さとるお兄ちゃんって運転するんだね」
「・・・それはどう反応すればいいのかな?」
「いや、目が悪いからいつも電車とかなのかなって」
「ああ・・・」
今、さとるお兄ちゃんはまた違うサングラスをかけて運転中。
車にはあんまり詳しくないけど・・・って有名だよね?
疑問に思ったことを口にすると、さとるお兄ちゃんはどこか納得したように頷いた。
「真純はさ、僕の目をどう思ってる?」
「?すごく綺麗だなぁって思ってるよ?」
「うっ・・・!そういう意味じゃなくてね・・・まあ、うん、ありがとう・・・」
急にさとるお兄ちゃんが胸を押さえたから、どうしたのかと心配になっちゃった。
そんなボクの気持ちが伝わったのか、左手でボクの頭を撫でてくれた。
「僕の目はね、簡単に言うと見えすぎちゃうの」
「見えすぎる?」
「うん。まああとでゆっくり教えるけど・・・目隠ししてもこんな真っ黒なサングラスをしてても見えてはいるんだよ。さすがに色まではわかんないから、運転中は特殊なサングラスにしてるけど」
「・・・授業中、よくチョークの色間違えるのはそれが原因?」
「まあね。光の反射とかで違うから、それでなんとか・・・って感じかな。光に敏感なのは本当。光が入りすぎちゃって疲れるからカーテンは閉めるようにしてる。ただ問題なのは、暗闇だと逆に見ようとしちゃうからそっちはそっちで疲れちゃうんだよね」
「・・・大変だね」
「まあもう20年以上も付き合ってきてるから、今は慣れてきてるよ。車の運転も調子よくないとできないし」
「え?!じゃあ今かなり無理してるんじゃ・・・」
思わず声を張り上げてしまうと、さとるお兄ちゃんは、大丈夫、と頬を大きな手で包んでくれた。
「今日は運転したい気分だったの。それに言ったでしょ?今の僕の体はガタが来てる。この前も急遽休む羽目になっちゃったし、気が滅入るんだ」
「・・・ほんと?今は大丈夫?」
「うーん・・・これ、本当のこと言わないと怒るよね」
「うん」
「目は問題ないけど、右耳がちょっと難聴って感じかな。だから左から話しかけてくれると助かる。真純のことは一言も聞き漏らしたくないから」
「~!///ま、またそういうことを・・・!」
「それにさ、『さとるお兄ちゃん』はやめない?」
「え・・・な、なんて呼べば・・・」
ボクがさとるお兄ちゃんの方を見たら、ちょっとボクの方を見て。
信号待ちで止まった車。
そして、それと同時に頬に押しつけられる柔らかい熱。
「な・・・!///」
「個人的には呼び捨てがいいんだけどな」
「っ・・・そ、それはちょっと・・・」
「でしょ?だろうと思った」
ちょっと寂しそうな顔をされちゃったから、車が動き始めてから言った。
「さとる、さん・・・」
「ふぁ!?///やば、破壊力エグイ!ちょ、コンビニ寄っていい?今ものすごくぎゅーってしたい!!!」
「し、しない!///ちゃんと運転して」
「うぉ~!なんだこの拷問!あー早くイチャイチャしてえ」
「・・・目的地着いたらいいよ///」
「・・・うわ、真純が可愛すぎてやばい・・・やっぱりそこらへんのホテルとか泊まっちゃう?」
「!///ちゃんと泊まってるホテルに帰してくれるって言った!」
目的地に着くまで、さとるお兄ちゃ・・・悟さんとはずっとそんな会話をしてた。
「・・・それはどう反応すればいいのかな?」
「いや、目が悪いからいつも電車とかなのかなって」
「ああ・・・」
今、さとるお兄ちゃんはまた違うサングラスをかけて運転中。
車にはあんまり詳しくないけど・・・って有名だよね?
疑問に思ったことを口にすると、さとるお兄ちゃんはどこか納得したように頷いた。
「真純はさ、僕の目をどう思ってる?」
「?すごく綺麗だなぁって思ってるよ?」
「うっ・・・!そういう意味じゃなくてね・・・まあ、うん、ありがとう・・・」
急にさとるお兄ちゃんが胸を押さえたから、どうしたのかと心配になっちゃった。
そんなボクの気持ちが伝わったのか、左手でボクの頭を撫でてくれた。
「僕の目はね、簡単に言うと見えすぎちゃうの」
「見えすぎる?」
「うん。まああとでゆっくり教えるけど・・・目隠ししてもこんな真っ黒なサングラスをしてても見えてはいるんだよ。さすがに色まではわかんないから、運転中は特殊なサングラスにしてるけど」
「・・・授業中、よくチョークの色間違えるのはそれが原因?」
「まあね。光の反射とかで違うから、それでなんとか・・・って感じかな。光に敏感なのは本当。光が入りすぎちゃって疲れるからカーテンは閉めるようにしてる。ただ問題なのは、暗闇だと逆に見ようとしちゃうからそっちはそっちで疲れちゃうんだよね」
「・・・大変だね」
「まあもう20年以上も付き合ってきてるから、今は慣れてきてるよ。車の運転も調子よくないとできないし」
「え?!じゃあ今かなり無理してるんじゃ・・・」
思わず声を張り上げてしまうと、さとるお兄ちゃんは、大丈夫、と頬を大きな手で包んでくれた。
「今日は運転したい気分だったの。それに言ったでしょ?今の僕の体はガタが来てる。この前も急遽休む羽目になっちゃったし、気が滅入るんだ」
「・・・ほんと?今は大丈夫?」
「うーん・・・これ、本当のこと言わないと怒るよね」
「うん」
「目は問題ないけど、右耳がちょっと難聴って感じかな。だから左から話しかけてくれると助かる。真純のことは一言も聞き漏らしたくないから」
「~!///ま、またそういうことを・・・!」
「それにさ、『さとるお兄ちゃん』はやめない?」
「え・・・な、なんて呼べば・・・」
ボクがさとるお兄ちゃんの方を見たら、ちょっとボクの方を見て。
信号待ちで止まった車。
そして、それと同時に頬に押しつけられる柔らかい熱。
「な・・・!///」
「個人的には呼び捨てがいいんだけどな」
「っ・・・そ、それはちょっと・・・」
「でしょ?だろうと思った」
ちょっと寂しそうな顔をされちゃったから、車が動き始めてから言った。
「さとる、さん・・・」
「ふぁ!?///やば、破壊力エグイ!ちょ、コンビニ寄っていい?今ものすごくぎゅーってしたい!!!」
「し、しない!///ちゃんと運転して」
「うぉ~!なんだこの拷問!あー早くイチャイチャしてえ」
「・・・目的地着いたらいいよ///」
「・・・うわ、真純が可愛すぎてやばい・・・やっぱりそこらへんのホテルとか泊まっちゃう?」
「!///ちゃんと泊まってるホテルに帰してくれるって言った!」
目的地に着くまで、さとるお兄ちゃ・・・悟さんとはずっとそんな会話をしてた。