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元最強、生徒とは仲良しである

あれ?あそこにいるのって・・・

「毛利?」
「五条先生・・・」
「どうした?誰か待ってるの?」
「先生・・・新一が、」
「ん?どうしたどうした」

トロピカルランド・・・だっけ?遊園地に一人寂しく来てた僕は、今にも泣きそうな毛利を見つけた。
とりあえず彼女を落ち着かせようよ思い、近くの自販機でジュースを買って彼女にあげた。

「ジュースでも飲んで一息つこうか」
「ありがとう、ございます・・・」
「いいよ。で、工藤がどうしたって?今日は工藤と一緒に来たの?」
「今日、私が空手大会で優勝したからって新一に言って連れてきてもらったんです。でも、新一ったら事件に興味津々で・・・今もなんか見つけてどこか行っちゃって・・・」
「ありゃりゃ、それで一人置いてかれた毛利は悲しみにくれてたわけね」
「なんか、胸騒ぎがするんです。どんどん新一が離れていっちゃうような・・・そのまま危険な目に遭ってしまいそうで」
「うんうん。まあ工藤は猪突猛進のところがあるから。自分の興味が惹かれるものにはどんどん突っ込んでいくだろうね」

毛利も幼馴染が故に、僕の知らないいろいろ思うところがあるのだろう。
不安そうな毛利に僕は明るめな声を出して言った。

「大丈夫。工藤は毛利を置いていかないよ。あの子は毛利を大切に思ってる。そんなに心配なら工藤に鬼のようにメールを送ってやりな。別に返信なんか気にすることない。今日あった出来事とか毛利の気持ちだとか、全部。キミの思いをどんどんぶつければいい」
「私の思い、ですか」
「うん。どーせ電話つながんないんだろうし。とりあえず工藤の家に行ってみれば?すれ違いで帰ってるかもよ?」
「そうします。五条先生、ありがとうございます」
「どういたしまして。僕は用事があるからここを離れられないだけど、一人で大丈夫?」
「大丈夫です!」
「そっか。夜道は危ないから充分に気をつけてね。じゃあまた学校で」

さようならー!、と手を振る毛利に僕も手を振り返して、彼女がトロピカルランドを出るのを見送った。
そして、僕はすぐに僕を呼び出した張本人に電話をかける。

「もしもし?・・・うん、彼女ならもうトロピカルランドを出たよ。んー、彼の方はわかんないな。彼女と途中で別れたらしいし。まったく、あんたも人使いが荒いよね。でもいいよ。守りたい子が気になる・・・それは僕も同じだから。・・・うんまたね。






























ベル姉」



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