JK探偵、自覚する
真純side
・・・目を覚ますとそこは病室だった。
ボク、なんでここにいるんだっけ?
そう思っていた時だった。
「・・・あ、起きた?気分はどう?世良」
あ、五条先生だ。
でも、先生はいつもと違って、その目隠しを外して髪の毛を下ろし、サングラスをしていた。
その姿に、さっき見た夢と重なって・・・
「さとる、お兄ちゃん・・・」
「うん、そうだよ。思い出したんだね、真純」
うん、と頷くとさとるお兄ちゃんはあの時と変わらず頭を撫でてくれた。
五条先生 のときとは全然違う、優しく優しく微笑んでいる。
・・・ああ、この手だ。
すごく安心する。
ボクはさとるお兄ちゃんの手をぎゅっと掴んだ。
「・・・真純?」
「ボクが覚えてないの、わかってたんだ」
「まあね。いくら格好は変わっても声は同じだし。でも、確信を持てたのは最近だよ」
「こうやって、目隠しとってくれたら思い出したのに」
「僕って性格悪いからさ。はっきり言って真純が忘れてるならそれでいいって思ってたの」
「え・・・?」
どうして?
そう聞きたかったのにボクの口は動いてくれなかった。
ある程度は話すよ、とさとるお兄ちゃんが教えてくれたのは信じがたい話だった。
・・・目を覚ますとそこは病室だった。
ボク、なんでここにいるんだっけ?
そう思っていた時だった。
「・・・あ、起きた?気分はどう?世良」
あ、五条先生だ。
でも、先生はいつもと違って、その目隠しを外して髪の毛を下ろし、サングラスをしていた。
その姿に、さっき見た夢と重なって・・・
「さとる、お兄ちゃん・・・」
「うん、そうだよ。思い出したんだね、真純」
うん、と頷くとさとるお兄ちゃんはあの時と変わらず頭を撫でてくれた。
・・・ああ、この手だ。
すごく安心する。
ボクはさとるお兄ちゃんの手をぎゅっと掴んだ。
「・・・真純?」
「ボクが覚えてないの、わかってたんだ」
「まあね。いくら格好は変わっても声は同じだし。でも、確信を持てたのは最近だよ」
「こうやって、目隠しとってくれたら思い出したのに」
「僕って性格悪いからさ。はっきり言って真純が忘れてるならそれでいいって思ってたの」
「え・・・?」
どうして?
そう聞きたかったのにボクの口は動いてくれなかった。
ある程度は話すよ、とさとるお兄ちゃんが教えてくれたのは信じがたい話だった。