元最強、生徒とは仲良しである
「ねえねえ、五条先生」
「んー?」
「なんで五条先生って目隠ししてるの?目隠ししても見えてるの?」
「見えてるよ~目隠ししてる理由ね。なんだと思う?」
「えー、なんだろ」
2年B組のSHRを終わらせると、ある女子生徒に聞かれた。
あ、それ俺も気になってた、私も私も、と賛同したのか解散の挨拶をしたのにまだ誰も帰ってない。
「蘭はなんでだと思う?」
「えー、オシャレ、とか?」
「バーロ、そんなわけないだろ」
「なによぅ、じゃあ新一わかるの?」
「五条先生」
「んー?」
「光にものすごく敏感なんですよね。多分、そうやって目を覆い隠さないといけないくらい。先生のその髪の色って地毛でしょ?」
・・・びっくりした。
学生時代、正確には大学からだけど布の目隠しをし始めてからそう聞かれたのは初めてのことだった。
そう思うと同時に、工藤は非常に高い観察眼に優れているとわかった。
『だって、先生あまり外に出ないだろ?去年の体育祭なんか屋内か日陰にいたし。授業中もよく教室のカーテンを自分で閉めるし』
「んー、まあ正解。色素が薄いせいか結構光に敏感でね。でも、一番は目の周りに傷痕があるからなんだ」
「傷痕?」
「そうそう、古傷だから今は全然痛くないんだけどさ。その痕がかなり酷くて、周りに結構怖がられるんだよね」
「へぇー、そうなんだ」
嘘だけど。
でも周りに怖がられるのは本当。ただでさえ身長が高いし、学生時代はサングラス(っていうかゴーグル?)してたし、すげぇビビられた。
そのくらいの嘘は勘弁してよ。
僕の能力 は研究対象なんだろうなぁ。父さんも、家族がそういう輩に狙われたことがある、って言ってたし。
「んー、つまり目隠し状態であっても五条先生は強いってことよね」
「そうそう!この前、バスケ部の子が言ってましたよ。『五条先生、目隠し状態でも普通にプレーできる』って」
「ハハッ、鈴木に毛利。そんなに褒めても何もあげないよ」
「えー、この前のお土産すごく美味しかったのに」
「・・・鈴木。それ他所で言っちゃダメだよ?授業であげたことは内緒って言ったでしょ」
「はーい!わかってまーす!」
全く・・・でもま、若人が青春を謳歌しているんだったらそれでいいよ。
「んー?」
「なんで五条先生って目隠ししてるの?目隠ししても見えてるの?」
「見えてるよ~目隠ししてる理由ね。なんだと思う?」
「えー、なんだろ」
2年B組のSHRを終わらせると、ある女子生徒に聞かれた。
あ、それ俺も気になってた、私も私も、と賛同したのか解散の挨拶をしたのにまだ誰も帰ってない。
「蘭はなんでだと思う?」
「えー、オシャレ、とか?」
「バーロ、そんなわけないだろ」
「なによぅ、じゃあ新一わかるの?」
「五条先生」
「んー?」
「光にものすごく敏感なんですよね。多分、そうやって目を覆い隠さないといけないくらい。先生のその髪の色って地毛でしょ?」
・・・びっくりした。
学生時代、正確には大学からだけど布の目隠しをし始めてからそう聞かれたのは初めてのことだった。
そう思うと同時に、工藤は非常に高い観察眼に優れているとわかった。
『だって、先生あまり外に出ないだろ?去年の体育祭なんか屋内か日陰にいたし。授業中もよく教室のカーテンを自分で閉めるし』
「んー、まあ正解。色素が薄いせいか結構光に敏感でね。でも、一番は目の周りに傷痕があるからなんだ」
「傷痕?」
「そうそう、古傷だから今は全然痛くないんだけどさ。その痕がかなり酷くて、周りに結構怖がられるんだよね」
「へぇー、そうなんだ」
嘘だけど。
でも周りに怖がられるのは本当。ただでさえ身長が高いし、学生時代はサングラス(っていうかゴーグル?)してたし、すげぇビビられた。
そのくらいの嘘は勘弁してよ。
僕の
「んー、つまり目隠し状態であっても五条先生は強いってことよね」
「そうそう!この前、バスケ部の子が言ってましたよ。『五条先生、目隠し状態でも普通にプレーできる』って」
「ハハッ、鈴木に毛利。そんなに褒めても何もあげないよ」
「えー、この前のお土産すごく美味しかったのに」
「・・・鈴木。それ他所で言っちゃダメだよ?授業であげたことは内緒って言ったでしょ」
「はーい!わかってまーす!」
全く・・・でもま、若人が青春を謳歌しているんだったらそれでいいよ。