元最強、その体にはガタが来ている
・・・なんかいい匂いがして自然と起きた。
気づけばベッドに寝かされていて、暗い部屋、目隠しは厚手の蒸しタオル・・・それであいつがしてくれたんだとすぐにわかった。
ベッドから身を起こして、リビングに向かう。
キッチンには僕が助けを呼んだそいつがいた。
「・・・羽田?」
「あ、五条くん。よかった、起きたんだね」
「おはよう、五条先生!」
「・・・うん、なんでコナンくんがいるの?」
「それがね・・・」
どうやら事件に巻き込まれた二人は仲良く協力して事件を解決したらしい。
で、その事件終わりに僕の電話があって、二人仲良く来てくれたわけね。
「コナンくんは毛利のところに帰らなくていいの?」
「うん!蘭姉ちゃんには連絡入れたから大丈夫!それに、安室さんがこれ作ってあげてほしいって言われたから」
「・・・雑炊。さすが・・・よくわかってる」
「コナンくん、僕たちのご飯もできたよ。五条くんも一緒に食べよう」
「ありがとな、羽田。ほんと助かった」
「いいって。こういうときはお互い様だろ?それよりも熱とかはないのか?」
「あーさっきよりもマシ。いただきまーす・・・うまっ!」
「よかった。いくらレシピをもらっているとはいえ上手くできたかはわからなかったから。それで、安室さんというのは例の君の唯一の友達かい?」
「あーそうそう」
「え?!名人と五条先生って友達じゃないの?」
コナンくんが僕らの会話にビックリしていた。
うーん・・・友達よりも相棒とかライバルに近い、かな。
「って僕は勝手に思ってる」
「ふふ、僕も同じ考えだから間違ってないよ」
「だってさ、コナンくん」
「・・・合鍵渡すくらいだからものすごく仲のいい友達なのかと」
「僕と五条くんは高校時代、一度もクラスが一緒にならなかったんだ。それでも、よくいろんなことで対決をしていたんだよ。だから、そういう競争心がどうしてもね」
「へえー」
「ごちそうさまでした」
「食べ終わるの早いね?!五条先生」
「ん、いつもの量の半分だから」
空腹を満たしたからか、うとうと眠くなる。
なんか羽田がコナンくんにいろいろ教えてるけど、まあいいや。
この子には何も隠すことないし。・・・聞かれなければこっちも答える必要はないけど。
「あ、羽田」
「ん?」
「お前の妹ってさ、俺のこと覚えてないの?」
「・・・かもしれない。ただ、無理に話さないことを家族の間では決めているんだよ」
「・・・ふーん。ま、なんとなくわかったわ。おやすみー」
いくらマシになったとはいえ、不調なのは変わりない。
勝手に帰っていいから、と言ってからベッドにまた横になる。
とにかく無理しない、それしか方法はない。
『悟。おめめをつぶろうか』
ふと、父さんの声が聞こえた気がした。
そういえば、僕がこうやって目のコントロールができなかったときいつもそうしてくれたっけ。
父さんに視界を覆われると、なぜだか不思議でいつも力が弱まっていくのだ。
・・・父が死んでから、そうなったことは一度もない。
とにかく今は休むこと、僕はそう自分で言い聞かせて無理やり眠った。
気づけばベッドに寝かされていて、暗い部屋、目隠しは厚手の蒸しタオル・・・それであいつがしてくれたんだとすぐにわかった。
ベッドから身を起こして、リビングに向かう。
キッチンには僕が助けを呼んだそいつがいた。
「・・・羽田?」
「あ、五条くん。よかった、起きたんだね」
「おはよう、五条先生!」
「・・・うん、なんでコナンくんがいるの?」
「それがね・・・」
どうやら事件に巻き込まれた二人は仲良く協力して事件を解決したらしい。
で、その事件終わりに僕の電話があって、二人仲良く来てくれたわけね。
「コナンくんは毛利のところに帰らなくていいの?」
「うん!蘭姉ちゃんには連絡入れたから大丈夫!それに、安室さんがこれ作ってあげてほしいって言われたから」
「・・・雑炊。さすが・・・よくわかってる」
「コナンくん、僕たちのご飯もできたよ。五条くんも一緒に食べよう」
「ありがとな、羽田。ほんと助かった」
「いいって。こういうときはお互い様だろ?それよりも熱とかはないのか?」
「あーさっきよりもマシ。いただきまーす・・・うまっ!」
「よかった。いくらレシピをもらっているとはいえ上手くできたかはわからなかったから。それで、安室さんというのは例の君の唯一の友達かい?」
「あーそうそう」
「え?!名人と五条先生って友達じゃないの?」
コナンくんが僕らの会話にビックリしていた。
うーん・・・友達よりも相棒とかライバルに近い、かな。
「って僕は勝手に思ってる」
「ふふ、僕も同じ考えだから間違ってないよ」
「だってさ、コナンくん」
「・・・合鍵渡すくらいだからものすごく仲のいい友達なのかと」
「僕と五条くんは高校時代、一度もクラスが一緒にならなかったんだ。それでも、よくいろんなことで対決をしていたんだよ。だから、そういう競争心がどうしてもね」
「へえー」
「ごちそうさまでした」
「食べ終わるの早いね?!五条先生」
「ん、いつもの量の半分だから」
空腹を満たしたからか、うとうと眠くなる。
なんか羽田がコナンくんにいろいろ教えてるけど、まあいいや。
この子には何も隠すことないし。・・・聞かれなければこっちも答える必要はないけど。
「あ、羽田」
「ん?」
「お前の妹ってさ、俺のこと覚えてないの?」
「・・・かもしれない。ただ、無理に話さないことを家族の間では決めているんだよ」
「・・・ふーん。ま、なんとなくわかったわ。おやすみー」
いくらマシになったとはいえ、不調なのは変わりない。
勝手に帰っていいから、と言ってからベッドにまた横になる。
とにかく無理しない、それしか方法はない。
『悟。おめめをつぶろうか』
ふと、父さんの声が聞こえた気がした。
そういえば、僕がこうやって目のコントロールができなかったときいつもそうしてくれたっけ。
父さんに視界を覆われると、なぜだか不思議でいつも力が弱まっていくのだ。
・・・父が死んでから、そうなったことは一度もない。
とにかく今は休むこと、僕はそう自分で言い聞かせて無理やり眠った。