このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

元最強、なんだか調子が悪い

「いや~心配おかけしました。あ、これお礼の品ね」
「回復して良かったよ、五条先生。うわぁ・・・!これ、読んだことのないミステリー小説だ!」
「それ、面白かったからあげるよ~特に最後のね、」
「わぁ!?ネタバレは待ってよ、五条先生!」
「ごめんごめん」

「で、風邪を引いて無理に出勤し、家に帰った途端力尽きて玄関で気を失い、より悪化した挙句にご飯を抜いたせいで低血糖、脱水状態・・・さらに肺炎。よく生きていましたね」
「わぁ、お説教始まっちゃったよ」
「五条!あれほど自炊は一人でもちゃんとしろ、具合悪いときは連絡しろ!と・・・」
「あーわかったわかった。いいでしょ、こうして退院できたんだから」
「あなたのその病院嫌いはもう少しどうにかならないんですか?!」

あーうるさい。まあこうなるってわかってたけどさ。
なんでコナンくん、待ち合わせ場所をポアロにしたの。
安室がいないからいいや、って店に入って5分後。買い出しから帰ってきた安室にコナンくんが全部話してしまった。
あ、ちなみに隣のテーブルで毛利たち仲良し3人組が勉強してるよ!
やー休みなのに偉いね~

「・・・で、五条。あなた定期健診は?」
「・・・行ってるよ~」
「まばたき3回、あなたが噓つくときの癖ですよ」
「・・・お前は僕の彼女か何かなの?」
「安室さんって、五条先生には心配性なんだね」

あ、コナンくん!よく言ってくれた!

「ほっとくとどうなることやら・・・学生時代に、胃潰瘍2つも作って平然としていた男ですから」
「あ!それ言わない約束だよ、安室」
「・・・なんか、五条先生って体弱い?」
「えー?そんなことはないと思うけど。まあ僕、痛みをほぼ感じないからね」
「「「「え・・・?」」」」

あれ?コナンくんだけでなく、毛利たち3人組も聞いてたの?
なんかすごくビックリしてるようだけど。

「・・・事実ですよ。骨折しても、さっき言った胃潰瘍も全部痛みを感じないから、五条からは病院に行かないんですよ」
「定期健診はそのチェックも兼ねてるの。まあここ1年くらい行ってないけど♪」
「~おい!!!」
「あ、やべ・・・!」

わあ、言っちゃったよ。
また、安室のお説教が始まっちゃう。
すると、今まで関わろうとしなかった世良が急に割り込んできた。

「・・・傷痕が残るほどの傷を負うのも、そもそも気づかないことが原因なんだな」
「そういえば、長野行ったときに見られたんだっけ」
「何を見られたんです?」
「右腕の傷」
「ああ。確か爆発に巻き込まれたときの・・・」
「ちょっと、安室?それ以上は喋らないでくれる?いくら死体を見たことがある高校生でもいいものじゃないだろ?」
「・・・そうですね。今のは僕が軽率でした」

ったく、コナンくんがいるせいかな?今日は特に安室が喋る。
そんなに話さなくたっていいんだよ。
あ、やっと僕が頼んだケーキが来た。
この前、食べたときすごく美味しかったんだよね。
・・・あ、今日は甘いコーヒーだ。
多分、ストレスが溜まっているだろう、と安室が気にかけてくれたのかな。
だから、安室といると楽なんだよね。こうやって黙ってても僕の欲しいものをくれるから。












「・・・」

ケーキとコーヒーに夢中になっていた僕は、世良の視線に気づかなかった。
3/5ページ
Good!