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JK探偵、過去を振り返る

・・・長い、長い夢だった。
約10年間の、思い出が詰まった夢。
目を覚ますと、目の前にはママがいた。
ママが頭を撫でてくれている・・・それがものすごく心地いい。

「真純、起きたか」
「ママ・・・?」
「また魘されていた。・・・またあの夢でも見たのか?」
「・・・うん。でも今日はね、秀兄に会えたんだよ」
「・・・そうか。よかったな」
「うん。・・・あとね、   ・・・お兄ちゃんにも会えたんだ。でも、やっぱり思い出せなかったよ。あんなに大切な思い出だったのに」
「しょうがないさ。もう10年経つんだ。忘れても何もおかしくない」
「そっか・・・」
「ほら、まだ起きるには早い。もう少し寝ておけ」
「うん。ここにいてね、ママ・・・」
















「真純、お前はまだ苦しんでいるんだな」

ボクが寝入ったあと、ママが悔しそうにそう言っていたなんて知る由もなかった。


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Good!