元最強、たまには表舞台に出てみる
そう思っていた時だった。
ガッシャーン、とガラスが割れる音。どうやら男の頭に当たって、その後コンクリートに落ちて割れたらしい。
「それ、勘違いだってさ」
「ちょ、ちょっと!私の命の恩人に何してんのよ、あんた!」
「・・・あれ?世良?」
「なんか先生が縄に拘束されてると、キモイな」
どうやら世良が僕らを助けてくれたらしい。
世良が僕と陣平くんを拘束している縄を解いてくれた。
ちなみに世良と一緒に来た女の人は、あの男の例の恋人だったらしい。
後で陣平くんに聞いたけど、つい先日あの女の人が車に轢かれそうになったところを陣平くんが助けたらしい。
で、王子様だ、かっこいい、だなんだ恋人に話していたら、『恋人をたぶらかした・松田陣平』という男としてインプットされてしまったみたいで今回の件に至ったという。
「ありがとね、世良」
「・・・別に先生のためじゃないよ。ボクはただ、すごい勢いで泣いているあの人を助けようと、」
「うん、わかってるよ。えらいえらい、世良は困ってる人を助けられる子だ」
僕が世良の頭をポンポンすると、世良は心底嫌そうに僕の手を払った。
素直じゃないな~
「ったく、とんだ災難だったぜ」
「ねえ、それ僕のセリフじゃない?」
「あぁ?・・・で、そこのお前は大丈夫かよ」
「ちょっと、『お前』はやめてあげて?この子は女の子だよ」
僕がそう言った瞬間、顎に衝撃が来た。
あ、世良に蹴り上げられたのね。
「・・・ボクを、『女の子』扱いするな・・・!」
そう言って世良はバイクに跨り、その場を去ってしまった。
はー、かなり強かった。多分、本気の力だったんじゃないかな?
「おい、五条。大丈夫か・・・?」
「ん?平気だよ。なに心配?」
「というか驚き、だな。お前ほどのやつが一撃くらうとはな」
「アハハ!そうだね、油断してた。でも、世良は強いよ。陣平くんとか金髪のアイツとかといい勝負するんじゃないかな」
「・・・まじか」
『女の子』扱い、ね。
どうやら世良の地雷はそこかな?
ガッシャーン、とガラスが割れる音。どうやら男の頭に当たって、その後コンクリートに落ちて割れたらしい。
「それ、勘違いだってさ」
「ちょ、ちょっと!私の命の恩人に何してんのよ、あんた!」
「・・・あれ?世良?」
「なんか先生が縄に拘束されてると、キモイな」
どうやら世良が僕らを助けてくれたらしい。
世良が僕と陣平くんを拘束している縄を解いてくれた。
ちなみに世良と一緒に来た女の人は、あの男の例の恋人だったらしい。
後で陣平くんに聞いたけど、つい先日あの女の人が車に轢かれそうになったところを陣平くんが助けたらしい。
で、王子様だ、かっこいい、だなんだ恋人に話していたら、『恋人をたぶらかした・松田陣平』という男としてインプットされてしまったみたいで今回の件に至ったという。
「ありがとね、世良」
「・・・別に先生のためじゃないよ。ボクはただ、すごい勢いで泣いているあの人を助けようと、」
「うん、わかってるよ。えらいえらい、世良は困ってる人を助けられる子だ」
僕が世良の頭をポンポンすると、世良は心底嫌そうに僕の手を払った。
素直じゃないな~
「ったく、とんだ災難だったぜ」
「ねえ、それ僕のセリフじゃない?」
「あぁ?・・・で、そこのお前は大丈夫かよ」
「ちょっと、『お前』はやめてあげて?この子は女の子だよ」
僕がそう言った瞬間、顎に衝撃が来た。
あ、世良に蹴り上げられたのね。
「・・・ボクを、『女の子』扱いするな・・・!」
そう言って世良はバイクに跨り、その場を去ってしまった。
はー、かなり強かった。多分、本気の力だったんじゃないかな?
「おい、五条。大丈夫か・・・?」
「ん?平気だよ。なに心配?」
「というか驚き、だな。お前ほどのやつが一撃くらうとはな」
「アハハ!そうだね、油断してた。でも、世良は強いよ。陣平くんとか金髪のアイツとかといい勝負するんじゃないかな」
「・・・まじか」
『女の子』扱い、ね。
どうやら世良の地雷はそこかな?