このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

元最強、ある組織のある幹部とは特別な事情がある

ベルモットside
列車を降りた後・・・バーボンの目の前で爆死した彼女が怪盗キッドだと気づいた。
なるほど?最高のキャスティングだったってわけね、有希子・・・

「赤井が死ぬ前後の詳細なファイル・・・もう一度見せてくれないか?」
「ええ・・・」

バーボンの申し出にもちろん私は応えた。
はぁ・・・今回はシルバーブレット君の勝ちね。残念。

「おねーさん!」
「え、」
「このハンカチ、おねーさんの?」

私に声をかけてきたのは、まさかのボウヤだった。
ハンカチ?一体どうして?
初対面を装いながらボウヤの様子を注意深く見る。
それでも疑問に思っていると、ハンカチの間に挟まれていた紙に動揺してしまった。
私の反応を見るためか、その高身長な体を折り曲げて、思わず後ろにのけぞってしまうほど急に顔を近づけてきた。

「あれ?違った?」
「・・・ありがとう、このハンカチ大事なものだったの」
「そっか~よかった!あ、そうだ!・・・足元には気をつけてね?」

・・・ええ、わかったわ。
ふふ、ボウヤもなかなか優しいのよね。


8/9ページ
Good!