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元最強、小学生と仲良くなる

「う・・・腹が苦しい」
「そんなにいっぱい食べるからですよ。僕たち、もう食べられませんからね?」
「はいはい。じゃあ僕がもらおうかな」
「ごじょー先生!」
「これで学習したね、元太くん。キミはもう少し自分のお腹と相談しながら食べたほうが良さそうだ」

元太くんがギブアップしたため、彼が残したケーキは僕がいただいた。
だって、甘いものだよ?残しちゃダメでしょ。



・・・どうやら僕が読んだ・・・通りに殺人事件が起きたみたい。
結構、悲鳴って響くよなぁ。
頭が血まみれな遺体を見て、『ああ、これが普通の死に方だ』って思ってしまうのは、僕が心底『呪術師』として狂っているからだろう。

「五条先生?」
「ん?」
「いや、ずっと黙ってるからどうしたのかなって」
「ああ。随分、傷口が綺麗だったなって思っただけだよ」
「へ?」
「犯人は女・・・もうコナンくんは目星ついてるんでしょ?動機まで、さ」
「う、うん・・・まあね」
「クスクス、犯人は入念な準備をしていた・・・型にはまらない方がいいよ?」



「「「ごじょー先生、またね!」」」
「またねぇー」

あ、殺人事件ならコナンくんが華麗に解決したよ?
でも、やっぱりつまらなかったなぁ・・・結末がわかる物語・・ほど面白いものはない。

「早く会いたいなぁ」

僕がこの世で唯一読めない・・・・あの子。
いつになったら会えるのやら・・・この目で読めないのは自分とあの子に関することだけ。

『悟にもきっと見つかるよ。私にとって硝子のように・・・運命の人をね』

今は亡き父さんの声が聞こえた。


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Good!