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元最強、小学生と仲良くなる

「あれ?五条先生?」
「あ、コナンくん」

ホテルのケーキバイキングで知っている声が聞こえた。
なんでここにいるの?、と首をかしげるコナンくんはかなり小学生が板についてきたみたい。可愛らしくなったね~

「僕は甘いものを補給中」
「一人で?」
「うん。だって僕友達いないし。甘いものを食べる時くらい一人でゆっくりしたいもん」
「なあなあ、コナン。こいつ誰?」
「なんかこわい」
「めちゃくちゃ怪しい」
「おめえら。この人は・・・」
「はじめまして」

僕はまだまだ小さい子たちに合わせてしゃがんで、自己紹介をした。
190以上もあるし、目隠しなんかしてたらそうなるよね。

「僕は五条。帝丹高校で教師やってる。えーと、毛利はわかる?」
「五条先生は蘭姉ちゃんのクラス担任だよ」
「そうなんですか!」
「じゃあ怖くないんだね!」
「兄ちゃん、でっかいな!」
「クスクス、キミたちの名前は?」

元太くん、光彦くん、歩美ちゃんの3人はコナンくんと同級生なのか。よかったよかった、小学校でも上手くやれてるみたいだね。

「・・・なんで頭ポンポンされてるの?」
「んー、友達できたんだって嬉しくなちゃって」
「まったく・・・」
「ごじょー先生はコナンくんと仲いいの?」
「んー、キミたちと一緒で『友達』かな」
「友達?」
「ごじょー先生、大人なのに?」
「年齢なんか関係ないよ。それにコナンくんは頭いいだろ?いろいろ話が合うからね」
「「「へぇー!」」」

あれ?

「その子は?」
「あ、ああ・・・この子は灰原哀。博士の親戚の子だよ」
「・・・はじめまして」

コナンくんの背中に隠れるようにしているのは一見普通の女の子。
でも残念だなぁ、僕の目はごまかせないんだよね。
周りに聞こえないように、でもきっとコナンくんの背中にいる女の子はわかるように。
コナンくんの耳元にそっと口を近づけて言った。

「へぇ・・・なんか、小学生増えるのって今流行ってんの?」
「へ?!な、なにが?」
「その子もキミと一緒でしょ?だって小学生にしては随分大人びてるし。そうだろ?工藤」
「!?く、工藤くん・・・!」
「落ち着け、灰原。この人には最初からバレてんだ。まさか灰原のことまでバレるとは思わなかったけど。ほんと、五条先生って何者?」
「クスクス、言ったでしょ?僕は『最強』だって」
「・・・こうやっていつもはぐらかせられるんだよ」
「安心してよ、なんとなーく察してるから。子供を守るのは大人として当たり前でしょ?」

哀ちゃん、って子はまだ納得していないみたいだったけど、キミたちの味方であることは変わらない。
でも、哀ちゃんもコナンくんのように楽しんでるみたいでよかったよ。
まあもう少しコナンくんには危機感を持ってもらいたいけどね。


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Good!