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オレと小エビちゃんは世間的にいう所謂恋人というやつだ。しかし小エビちゃんは元々この世界の住人ではなく、別の世界からきた人間だった。それはつまり小エビちゃんはいずれ時がくれば帰るべき世界へ帰ってしまうということ。小エビちゃんは元の世界へ戻るための方法を探しているみたいだけどそんなのオレは許さない。小エビちゃんがオレの元へ離れることが何よりも嫌なのだ。小エビちゃんはオレの、オレだけの小エビちゃんだから小エビちゃんがどんなに嫌がったってオレから離れるなんてことは許さない。ねえ、だから小エビちゃんのこと試してみてもいいよね?
「ねえ、小エビちゃ〜ん。オレのこと好き?」
「どうしたんですか、いきなり……フロイド先輩らしくありませんね?」
「はぁ?いいからちゃんと答えろよ」
小エビちゃんを見つけたのでオレのことが好きなのか聞いてみたのだが、小エビちゃんはオレらしくないと首を傾げる。確かに小エビちゃんの言う通りオレらしくないのかもしれない。けれどいつものオレを見失うぐらいオレは小エビちゃんのことが好きってことだから、オレがそうなら小エビちゃんも同じだよね?なんだか小エビちゃんに焦らされているみたいだ、小エビちゃんのクセに生意気だなと思うが早く焦らさないで言ってほしい。オレのことが好きだと、オレが一番だと……。
「フフフ。ええ、もちろんフロイド先輩こと好きなんて言葉で言い表せないほど愛してますよ」
「へぇ、小エビちゃんはそんなにオレのことを愛してくれているんだね〜。だったらぁこの魔法薬も飲んでくれるよね?」
アズールに頼んで作ってもらった液体の入った魔法薬を小エビちゃんの前にチラつかす。そんなオレを見て小エビちゃんは少しだけ驚いた顔をしたけれど、すぐに元の顔に戻るとオレからその魔法薬を受け取った。
「これを飲む前に質問も?」
「なにぃ?オレの差し出したものが飲めねぇっての?」
「違いますよ、これはちゃんと飲みます。……ただこの魔法薬がなんなのか知りたいだけです」
「それはアズールに頼んで作ってもらった人魚になれる薬だよ〜。小エビちゃんはオレのことを愛してるっていうだから、人間捨ててオレと同じ人魚なってオレとずっと一緒に居てくれるよね?」
オレがそういうと小エビちゃんはビンの蓋を開けて、躊躇なく魔法薬を飲み干した。そんな小エビちゃんの行動に少しだけ驚かされた、いくら小エビちゃんでも躊躇ぐらいはするかな?って思っていたから。まぁ、嫌がっても無理矢理飲まそうと思っていたから結果オーライ♪飲み干した小エビちゃんは魔法薬の味が相当美味しくなかったようで顔を歪まして「不味いですね、これ」と言いながらオレをその透き通った瞳で真っ直ぐと見つめてくる。
「フロイド先輩。これ本当は人魚になるための薬ではないんでしょう?」
「……なんで分かったの」
「フフ。だって僕は本当の人魚になる薬がどんな色をしているか知ってますから」
そう言って空になったビンのそこにまだほんの少しだけ残っていた魔法薬をオレに見せながら言った。小エビちゃんはホントに生意気だねぇ。オレが小エビちゃんを試そうとしてたのに、逆にオレを試すなんてね。小エビちゃんのことを甘く見ていたオレの負けのようだ。不思議と小エビちゃんにそんなことをされても不愉快には思わなかった。
「心配しなくても僕はフロイド先輩を置いて元の世界に帰りませんよ。だって先輩の側にずっとずっと居ますから、先輩が望むまで」
そう言って微笑んだ小エビちゃんを見て不愉快になんかなるわけがない。オレやっぱり小エビちゃんのこと大好きで愛してるんだなぁって実感させられた。アズールに頼んで作ってもらった『元の世界への未練をなくす薬』は小エビちゃんには必要なかったみたいだ。
-おまけ-
「『人魚なれる薬』、ですか?」
「はい、対価はきちんとお支払いします。作って頂けますか?」
「もちろん、作って差し上げますが対価は結構です」
「……理由を聞いても?」
「愚問ですね……聞かなくても理由はお分かりのはずでしょう」
「フフ。それはどうでしょうか?」
「全く貴方って人は……(フロイド、昨日頼まれた薬は貴方たちには必要なかったようですよ)」
「ねえ、小エビちゃ〜ん。オレのこと好き?」
「どうしたんですか、いきなり……フロイド先輩らしくありませんね?」
「はぁ?いいからちゃんと答えろよ」
小エビちゃんを見つけたのでオレのことが好きなのか聞いてみたのだが、小エビちゃんはオレらしくないと首を傾げる。確かに小エビちゃんの言う通りオレらしくないのかもしれない。けれどいつものオレを見失うぐらいオレは小エビちゃんのことが好きってことだから、オレがそうなら小エビちゃんも同じだよね?なんだか小エビちゃんに焦らされているみたいだ、小エビちゃんのクセに生意気だなと思うが早く焦らさないで言ってほしい。オレのことが好きだと、オレが一番だと……。
「フフフ。ええ、もちろんフロイド先輩こと好きなんて言葉で言い表せないほど愛してますよ」
「へぇ、小エビちゃんはそんなにオレのことを愛してくれているんだね〜。だったらぁこの魔法薬も飲んでくれるよね?」
アズールに頼んで作ってもらった液体の入った魔法薬を小エビちゃんの前にチラつかす。そんなオレを見て小エビちゃんは少しだけ驚いた顔をしたけれど、すぐに元の顔に戻るとオレからその魔法薬を受け取った。
「これを飲む前に質問も?」
「なにぃ?オレの差し出したものが飲めねぇっての?」
「違いますよ、これはちゃんと飲みます。……ただこの魔法薬がなんなのか知りたいだけです」
「それはアズールに頼んで作ってもらった人魚になれる薬だよ〜。小エビちゃんはオレのことを愛してるっていうだから、人間捨ててオレと同じ人魚なってオレとずっと一緒に居てくれるよね?」
オレがそういうと小エビちゃんはビンの蓋を開けて、躊躇なく魔法薬を飲み干した。そんな小エビちゃんの行動に少しだけ驚かされた、いくら小エビちゃんでも躊躇ぐらいはするかな?って思っていたから。まぁ、嫌がっても無理矢理飲まそうと思っていたから結果オーライ♪飲み干した小エビちゃんは魔法薬の味が相当美味しくなかったようで顔を歪まして「不味いですね、これ」と言いながらオレをその透き通った瞳で真っ直ぐと見つめてくる。
「フロイド先輩。これ本当は人魚になるための薬ではないんでしょう?」
「……なんで分かったの」
「フフ。だって僕は本当の人魚になる薬がどんな色をしているか知ってますから」
そう言って空になったビンのそこにまだほんの少しだけ残っていた魔法薬をオレに見せながら言った。小エビちゃんはホントに生意気だねぇ。オレが小エビちゃんを試そうとしてたのに、逆にオレを試すなんてね。小エビちゃんのことを甘く見ていたオレの負けのようだ。不思議と小エビちゃんにそんなことをされても不愉快には思わなかった。
「心配しなくても僕はフロイド先輩を置いて元の世界に帰りませんよ。だって先輩の側にずっとずっと居ますから、先輩が望むまで」
そう言って微笑んだ小エビちゃんを見て不愉快になんかなるわけがない。オレやっぱり小エビちゃんのこと大好きで愛してるんだなぁって実感させられた。アズールに頼んで作ってもらった『元の世界への未練をなくす薬』は小エビちゃんには必要なかったみたいだ。
-おまけ-
「『人魚なれる薬』、ですか?」
「はい、対価はきちんとお支払いします。作って頂けますか?」
「もちろん、作って差し上げますが対価は結構です」
「……理由を聞いても?」
「愚問ですね……聞かなくても理由はお分かりのはずでしょう」
「フフ。それはどうでしょうか?」
「全く貴方って人は……(フロイド、昨日頼まれた薬は貴方たちには必要なかったようですよ)」
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