twst
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昔から周りに綺麗だと、美しいと持て囃された。生まれた性別は男にも関わらず、女に見間違われるほどの綺麗な容姿だと言われ続けていた。小さい頃からずっと同じようなことを言われ続けていたけれど、それでも1人だけ私の容姿を「お人形さんみたいだ」と言ってくれた人がいた。もう随分前のことだからその人の容姿も姿も思い出すことは出来ないのだけれど、それでもこのナイトレイブンカレッジに入学したことでその人と再び再開することができた。
「名前は今日もお人形さんみたいね」
「ヴィル先輩……」
その人は私の所属するポムフィオーレ寮・寮長であるヴィル先輩だった。彼は入学して早々私に「アナタ、お人形さんみたいね」と声をかけてくれたのだ。その言葉があの頃の記憶を呼び覚ますような、身体中の血液がドクンドクンと流れているような、そんな感覚がしたのを今でも覚えている。あの頃から時が止まってしまったかのように死んでいた私の時間が一気に動きはじめたのだ。それに彼は私よりも気高く美しい、はじめて自分よりも優れた容姿を持つ人と出会った瞬間でもあった。多分ヴィル先輩も同じようなことを言うのだろう「はじめてアタシよりも優れた容姿を持つ子に出会った」と。
「さあ、名前。世界で一番美しいアナタの出来上がりよ」
「いつもありがとうございます」
この学園へ入学してからヴィル先輩は私を粧し込むのが日課になっている。髪型はもちろんメイクまでしてもらっており、そんな私を見たルーク先輩が私に対して「マリオネットの君」と呼ぶようになっていた。傍から見れば私はヴィル先輩のお人形さん なのだろう。けどこれでいい、ヴィル先輩にこうしてもらえているのが私にとっては幸せなことだ。ただ人形として持て囃されていたあの頃とは違って、今はヴィル先輩が私を作り変えてこうして私に生命を吹き込んでくれている。それが途轍もなく心地よいのだから。
名前は世界中どこを探したって見つからない、アタシが追い求めた美しさを兼ね備えている男だった。男にも関わらず女性とそう変わらない、いやそこら辺の女よりも彼の方が可憐で美しいと思えるほどの美貌を持っている。
そんな名前をアタシがこうしてより美しい姿に変えていっているのだと思うと優先感と高揚感で満たされていく。最初は “誰かさん” への嫌がらせと名前への嫉妬心から声をかけたのだけれど、それでも彼の美貌はアタシの嫉妬心を消し去るほどの美しさだったのだ。今では嫉妬心よりも独占欲の方が勝っているといってもいいだろう。そんな名前はアタシの一言で昔出会った “誰かさん” と勘違いしてしまっているようだけれど、それでもこうして名前をアタシの側に置いておけるのなら構わない、利用できるものはなんだって利用する。
だからレオナ、貴方がいくら名前を気にかけようと彼はアタシのものなのよ。折角手に入れた可愛くて愛おしくて憎らしいお人形さん だもの、そう簡単に手放したりはしない。
「名前は今日もお人形さんみたいね」
「ヴィル先輩……」
その人は私の所属するポムフィオーレ寮・寮長であるヴィル先輩だった。彼は入学して早々私に「アナタ、お人形さんみたいね」と声をかけてくれたのだ。その言葉があの頃の記憶を呼び覚ますような、身体中の血液がドクンドクンと流れているような、そんな感覚がしたのを今でも覚えている。あの頃から時が止まってしまったかのように死んでいた私の時間が一気に動きはじめたのだ。それに彼は私よりも気高く美しい、はじめて自分よりも優れた容姿を持つ人と出会った瞬間でもあった。多分ヴィル先輩も同じようなことを言うのだろう「はじめてアタシよりも優れた容姿を持つ子に出会った」と。
「さあ、名前。世界で一番美しいアナタの出来上がりよ」
「いつもありがとうございます」
この学園へ入学してからヴィル先輩は私を粧し込むのが日課になっている。髪型はもちろんメイクまでしてもらっており、そんな私を見たルーク先輩が私に対して「マリオネットの君」と呼ぶようになっていた。傍から見れば私はヴィル先輩の
名前は世界中どこを探したって見つからない、アタシが追い求めた美しさを兼ね備えている男だった。男にも関わらず女性とそう変わらない、いやそこら辺の女よりも彼の方が可憐で美しいと思えるほどの美貌を持っている。
そんな名前をアタシがこうしてより美しい姿に変えていっているのだと思うと優先感と高揚感で満たされていく。最初は “誰かさん” への嫌がらせと名前への嫉妬心から声をかけたのだけれど、それでも彼の美貌はアタシの嫉妬心を消し去るほどの美しさだったのだ。今では嫉妬心よりも独占欲の方が勝っているといってもいいだろう。そんな名前はアタシの一言で昔出会った “誰かさん” と勘違いしてしまっているようだけれど、それでもこうして名前をアタシの側に置いておけるのなら構わない、利用できるものはなんだって利用する。
だからレオナ、貴方がいくら名前を気にかけようと彼はアタシのものなのよ。折角手に入れた可愛くて愛おしくて憎らしい