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僕の故郷である珊瑚の海には誰をも魅了する歌声と容姿を持った人魚がいた。その人魚は男ながらに女と見間違うほどの美しさだった。そんな彼の名前は名前、僕と同じ寮の同級生でもあり僕の唯一の幼馴染みとも呼べる人。
「アズール、髪を結ってくれないか?」
髪の長い彼は邪魔にならないようにと髪を纏めていて、その役目はいつも僕が任されていた。彼の柔らかく細い指通りのいい髪を弄るのは、なんだか僕が彼を自分のものだと作り替えているように思えて好きだった。僕が慣れた手つきで手早く名前の髪を三つ編みに結ってあげる。
「出来ましたよ」
「いつもありがとう。やっぱりアズールは器用だね」
「アズールばっかずりぃ、オレも名前の髪弄りた〜い」
側にいたフロイドが名前に抱き着きながら言う。あ、折角結ったのに崩れてしまうじゃないか!とフロイドに少々イラついていると名前が「ダメだよ、これはアズールの仕事だから。それに私はアズールにこうしてもらうのが好きなんだ」と言ってくれる。そんな名前を見たフロイドは少し吃驚した顔をしたものの、すぐに不機嫌な顔に戻る。
「オレもやりたいのにぃ」
「そうだね……今度一緒にたこ焼きでも作るのはどうだい?」
「ホント?やったぁ♪」
サラッと名前と約束を取り付けるフロイドの手の速さには舌を巻くものがある。別に羨ましいとかそんなのではなくて、ただ僕も名前と一緒にいる時間が増えればいいなと思った。名前はグズでノロマなタコ野郎の僕に手を差し伸べてくれた、たった一人の人魚 。そんな彼は僕と違ってグズでもノロマでもなく誰をも魅了する容姿と歌声を持つ、僕が欲しいものを兼ね備えていたそんな人だった。僕は名前に憧れていた、いつの日か名前のようなみんなを魅了することができる存在になりたかった。そんな憧れという気持ちがいつから愛情というものに変わってしまったのだろう。誰かを惹き付けてしまう貴方をどこか誰にも見つからない、僕だけしか知らない、僕と貴方しか存在しない場所へ閉じ込めてしまいたい。そんな感情を抱くようになったのは……。こんな醜い僕を見たらきっと名前には嫌われてしまうかもしれないから言えないけど、いつかきっと貴方を僕のたった一人の人魚 にしたい。
-おまけ-
「よかったの〜?アズールすっげぇ顔してたけど」
「フフフ。いいんだよ、そういうアズールだから私は愛おしいと思ってしまうんだ」
「名前ってオレたちに負けず劣らずタチ悪いよね〜」
「フロイドだってアズールの反応を見て楽しんでいたじゃないか。でもあまりやり過ぎるとアズールが本気で暴走してしまうから程々にね」
「はぁい♪」
「アズール、髪を結ってくれないか?」
髪の長い彼は邪魔にならないようにと髪を纏めていて、その役目はいつも僕が任されていた。彼の柔らかく細い指通りのいい髪を弄るのは、なんだか僕が彼を自分のものだと作り替えているように思えて好きだった。僕が慣れた手つきで手早く名前の髪を三つ編みに結ってあげる。
「出来ましたよ」
「いつもありがとう。やっぱりアズールは器用だね」
「アズールばっかずりぃ、オレも名前の髪弄りた〜い」
側にいたフロイドが名前に抱き着きながら言う。あ、折角結ったのに崩れてしまうじゃないか!とフロイドに少々イラついていると名前が「ダメだよ、これはアズールの仕事だから。それに私はアズールにこうしてもらうのが好きなんだ」と言ってくれる。そんな名前を見たフロイドは少し吃驚した顔をしたものの、すぐに不機嫌な顔に戻る。
「オレもやりたいのにぃ」
「そうだね……今度一緒にたこ焼きでも作るのはどうだい?」
「ホント?やったぁ♪」
サラッと名前と約束を取り付けるフロイドの手の速さには舌を巻くものがある。別に羨ましいとかそんなのではなくて、ただ僕も名前と一緒にいる時間が増えればいいなと思った。名前はグズでノロマなタコ野郎の僕に手を差し伸べてくれた、たった一人の
-おまけ-
「よかったの〜?アズールすっげぇ顔してたけど」
「フフフ。いいんだよ、そういうアズールだから私は愛おしいと思ってしまうんだ」
「名前ってオレたちに負けず劣らずタチ悪いよね〜」
「フロイドだってアズールの反応を見て楽しんでいたじゃないか。でもあまりやり過ぎるとアズールが本気で暴走してしまうから程々にね」
「はぁい♪」