Welcome to the Villains' world
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「クールだよな〜。……どっかの狸と違って」
「ふな゛っ!?」
「プッ……あははっ!もう堪えるの無理だ!あはははは!なあ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴とお呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ」
エースという青年はとても悪そうな顔をしながらそう聞いてきたがとても聞き捨てならないな。 “お前ら” ではなく “グリムが” 一人勝手に暴れ回っていただけだし何より自分が騒動を止めた張本人だ。まぁ誰がどう見てもあのグリムを止めたのは上級生なので何も言う気はないのだが。興味本位ではなくただ自分たちを馬鹿にしたくて近付いてきたのか。いるんだよな、こういう自身よりも下の人間を見下して勝ち誇って高笑いしてる馬鹿が。
「なぬ!?しっ、失礼なヤツなんだゾ!」
「で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、だっせー」
エースという人物は自身はこの学園に入学出来ているということでマウントを取っているみたいだが、如何せん自分にはそのマウントの取り方では無意味だな。グリムはこの学園に入学したいと強く思っているみたいだが、別に自分は早く元の世界に帰れるならなんでもいいのだ。この学園に入学したいとも思ってもいないのでそんな勝ち誇った顔して言われてもな……
「にゃにおぉおう……!?」
「しかも『グレート・セブン』も知らないなんてどんだけ世間知らずなんだよ。ナイトレイブンカレッジに来る前に幼稚園からやり直すのをオススメするわ」
「……はぁ、誰も知らないなんて言ってないだろ」
「は?なに強がり言っちゃってんの?」
「だったら君はその『グレート・セブン』とやら7人の名前を知っているのか?」
「そ、そんなの知ってるに……」
「ならば言ってみなよ。ハートの女王は論外としてそうだな……この冥界の王はなんて名前なんだ?」
『グレート・セブン』という伝説になっているらしいこの7人をこのエースはハートの女王以外、名前ではなく総称で自分たちに言っていたところを見るにこの7人の名前も知らないのだろう。最近フラストレーションが溜まっているんだ、君が誰に喧嘩を打ったのか分からせてやろうか。
「そ、それは……」
「なんだ、冥界の王・ハデスも知らないのか。世間知らずなのはどっちだ?そもそもたかがこの学園に入学出来たからといってマウントを取ろうなんて、自分には痛くも痒くもないし屈辱だとも思わないな。それに君のような自身よりも下の人間を見下さないと生きていけない人間、しかもその『グレート・セブン』の名前も分からないようじゃ君こそ胎児からやり直した方がいいんじゃないかな?自分はただ元の世界に帰れるよう雑用係としての地位に甘んじているんだ、邪魔をしないでもらおうか」
「で、でた……ユウのズケズケタイム……」
「は、はぁ?何言ってんだよ。つかそこにいる狸はどうなんだよ?オレの話を興味本位に聞いてたじゃねぇか。ちょっとからかってやろうと思って声かけたけど、色々予想を超えてたね」
自分には勝ち目がないと思ったのか、対象を自分からグリムへと変える。あとグリムは変なネーミングを付けるな、なんだ「ズケズケタイム」って……。
「んじゃ、オレは君たちと違って授業があるんで!精々掃除頑張ってね、おふたりさん♪」
「コイツ〜〜!言わせておけば!もう怒ったゾ!ふな゛〜〜〜〜っ!」
グリムの沸点が限界に達したのか、グリムお得意の炎の魔法を使ってエースを威嚇する。学園長にくれぐれも問題を起こすなと言われているが、このエースとやらはムカつくしグリムを止めるのも面倒だしこのまま見ておくか。
「うわっ!っと、危ねぇ!なにすんだよ!」
「オレ様を馬鹿にするからだ!その爆発頭をもっと爆発させてやるんだゾ!」
「爆発頭ぁ〜?へ〜ぇ、オレとやろうなんていい度胸じゃん。そっちこそ、全身チリチリのトイプードルにしてやる!」
へぇー、グリムの挑発にのる馬鹿がこの学園にいたんだな。そんな中2人はお互いの魔法をぶつけ合っている。グリムは炎の魔法、エースは風の魔法だ。騒ぎを駆け付けた生徒たちが野次馬の如く群がってくる、野次がうるさい。グリムとエースの数分間の攻防は案外直ぐに決着がついた。
「くらえ!」
「そんなん風で矛先を変えてやれば……そらっ!」
「あ゛ーっ!やべっ!ハートの女王の石像が黒焦げに!」
グリムが放った炎をエースが風で矛先を変えたが、変えた場所が悪かった。その方向にはグレート・セブンのしかもハートの女王の石像があったのだ。本当に馬鹿だな、コイツら。
「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ!大人しく燃やされろっ!」
「そう言われて燃やされる奴がいるかっての!」
「こらー!!!なんの騒ぎです!」
何やら騒ぎを駆け付けた学園長までが姿を現した。なんという剣幕なのだろうか、それを見た2人も学園長の登場は予想外だったようで大変驚いている。まぁ学園長が騒ぎを聞きつけて駆けつけてくることぐらいは別に予想の範囲内だったので自分は驚かない。
「げっ、学園長……」
「アイツ、アイノムチで縛ってくるんだゾ!逃げろっ」
グリムとエースがこの場から立ち去ろうとするとすんでのところで学園長の愛の鞭とやらか炸裂しグリムとエースに直撃した。
「いでーっ!」
「ふぎゃーっ!2日連続でいてぇんだゾーー!」
「愛の鞭です!この私から逃げようなんて100年早いんですよ!はぁ……。先ほど「騒ぎを起こすな」と言ったばかりのはずですが?しかもグレート・セブンの石像を黒焦げにするなんて!よほど退学させられたいと見えます」
「ちょっ!それは勘弁!」
「ユウくんも、これではグリムくんを監督しているとは言えませんよ」
「はい、申し訳ございません」
止めなかった自分にも非はあるので素直に謝る。でもこの学園長に謝るのはとても癪だったりするのだけど。でもあのままエースとやらにのこのこ教室へと帰らせるなんてさせるか。言っただろう、誰を怒らしたのか思い知らせると。
「全く……君、学年と名前は?」
「エース・トラッポラ。……1年デス。」
「ではトラッポラくん、グリムくん、そしてユウくん。3人には罰として窓拭き掃除100枚の刑を命じます!」
グリムとエースは不服そうに学園長に猛抗議をするが自分とってこの罰はとても軽い。窓拭き掃除で終わらせるだなんて、学園長は相当お優しいようだ。
「にゃっ!?もとはといえば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ!」
「ええっ!?オレもぉ!?」
「当たり前です!放課後、大食堂に集合。いいですね」
「へぇ〜い……」
「昨日から散々なんだゾ〜!!」
そんなこんなで自分たちは学園長から窓拭き掃除100枚の刑を仰せつかったのだった。
「ふな゛っ!?」
「プッ……あははっ!もう堪えるの無理だ!あはははは!なあ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴とお呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ」
エースという青年はとても悪そうな顔をしながらそう聞いてきたがとても聞き捨てならないな。 “お前ら” ではなく “グリムが” 一人勝手に暴れ回っていただけだし何より自分が騒動を止めた張本人だ。まぁ誰がどう見てもあのグリムを止めたのは上級生なので何も言う気はないのだが。興味本位ではなくただ自分たちを馬鹿にしたくて近付いてきたのか。いるんだよな、こういう自身よりも下の人間を見下して勝ち誇って高笑いしてる馬鹿が。
「なぬ!?しっ、失礼なヤツなんだゾ!」
「で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、だっせー」
エースという人物は自身はこの学園に入学出来ているということでマウントを取っているみたいだが、如何せん自分にはそのマウントの取り方では無意味だな。グリムはこの学園に入学したいと強く思っているみたいだが、別に自分は早く元の世界に帰れるならなんでもいいのだ。この学園に入学したいとも思ってもいないのでそんな勝ち誇った顔して言われてもな……
「にゃにおぉおう……!?」
「しかも『グレート・セブン』も知らないなんてどんだけ世間知らずなんだよ。ナイトレイブンカレッジに来る前に幼稚園からやり直すのをオススメするわ」
「……はぁ、誰も知らないなんて言ってないだろ」
「は?なに強がり言っちゃってんの?」
「だったら君はその『グレート・セブン』とやら7人の名前を知っているのか?」
「そ、そんなの知ってるに……」
「ならば言ってみなよ。ハートの女王は論外としてそうだな……この冥界の王はなんて名前なんだ?」
『グレート・セブン』という伝説になっているらしいこの7人をこのエースはハートの女王以外、名前ではなく総称で自分たちに言っていたところを見るにこの7人の名前も知らないのだろう。最近フラストレーションが溜まっているんだ、君が誰に喧嘩を打ったのか分からせてやろうか。
「そ、それは……」
「なんだ、冥界の王・ハデスも知らないのか。世間知らずなのはどっちだ?そもそもたかがこの学園に入学出来たからといってマウントを取ろうなんて、自分には痛くも痒くもないし屈辱だとも思わないな。それに君のような自身よりも下の人間を見下さないと生きていけない人間、しかもその『グレート・セブン』の名前も分からないようじゃ君こそ胎児からやり直した方がいいんじゃないかな?自分はただ元の世界に帰れるよう雑用係としての地位に甘んじているんだ、邪魔をしないでもらおうか」
「で、でた……ユウのズケズケタイム……」
「は、はぁ?何言ってんだよ。つかそこにいる狸はどうなんだよ?オレの話を興味本位に聞いてたじゃねぇか。ちょっとからかってやろうと思って声かけたけど、色々予想を超えてたね」
自分には勝ち目がないと思ったのか、対象を自分からグリムへと変える。あとグリムは変なネーミングを付けるな、なんだ「ズケズケタイム」って……。
「んじゃ、オレは君たちと違って授業があるんで!精々掃除頑張ってね、おふたりさん♪」
「コイツ〜〜!言わせておけば!もう怒ったゾ!ふな゛〜〜〜〜っ!」
グリムの沸点が限界に達したのか、グリムお得意の炎の魔法を使ってエースを威嚇する。学園長にくれぐれも問題を起こすなと言われているが、このエースとやらはムカつくしグリムを止めるのも面倒だしこのまま見ておくか。
「うわっ!っと、危ねぇ!なにすんだよ!」
「オレ様を馬鹿にするからだ!その爆発頭をもっと爆発させてやるんだゾ!」
「爆発頭ぁ〜?へ〜ぇ、オレとやろうなんていい度胸じゃん。そっちこそ、全身チリチリのトイプードルにしてやる!」
へぇー、グリムの挑発にのる馬鹿がこの学園にいたんだな。そんな中2人はお互いの魔法をぶつけ合っている。グリムは炎の魔法、エースは風の魔法だ。騒ぎを駆け付けた生徒たちが野次馬の如く群がってくる、野次がうるさい。グリムとエースの数分間の攻防は案外直ぐに決着がついた。
「くらえ!」
「そんなん風で矛先を変えてやれば……そらっ!」
「あ゛ーっ!やべっ!ハートの女王の石像が黒焦げに!」
グリムが放った炎をエースが風で矛先を変えたが、変えた場所が悪かった。その方向にはグレート・セブンのしかもハートの女王の石像があったのだ。本当に馬鹿だな、コイツら。
「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ!大人しく燃やされろっ!」
「そう言われて燃やされる奴がいるかっての!」
「こらー!!!なんの騒ぎです!」
何やら騒ぎを駆け付けた学園長までが姿を現した。なんという剣幕なのだろうか、それを見た2人も学園長の登場は予想外だったようで大変驚いている。まぁ学園長が騒ぎを聞きつけて駆けつけてくることぐらいは別に予想の範囲内だったので自分は驚かない。
「げっ、学園長……」
「アイツ、アイノムチで縛ってくるんだゾ!逃げろっ」
グリムとエースがこの場から立ち去ろうとするとすんでのところで学園長の愛の鞭とやらか炸裂しグリムとエースに直撃した。
「いでーっ!」
「ふぎゃーっ!2日連続でいてぇんだゾーー!」
「愛の鞭です!この私から逃げようなんて100年早いんですよ!はぁ……。先ほど「騒ぎを起こすな」と言ったばかりのはずですが?しかもグレート・セブンの石像を黒焦げにするなんて!よほど退学させられたいと見えます」
「ちょっ!それは勘弁!」
「ユウくんも、これではグリムくんを監督しているとは言えませんよ」
「はい、申し訳ございません」
止めなかった自分にも非はあるので素直に謝る。でもこの学園長に謝るのはとても癪だったりするのだけど。でもあのままエースとやらにのこのこ教室へと帰らせるなんてさせるか。言っただろう、誰を怒らしたのか思い知らせると。
「全く……君、学年と名前は?」
「エース・トラッポラ。……1年デス。」
「ではトラッポラくん、グリムくん、そしてユウくん。3人には罰として窓拭き掃除100枚の刑を命じます!」
グリムとエースは不服そうに学園長に猛抗議をするが自分とってこの罰はとても軽い。窓拭き掃除で終わらせるだなんて、学園長は相当お優しいようだ。
「にゃっ!?もとはといえば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ!」
「ええっ!?オレもぉ!?」
「当たり前です!放課後、大食堂に集合。いいですね」
「へぇ〜い……」
「昨日から散々なんだゾ〜!!」
そんなこんなで自分たちは学園長から窓拭き掃除100枚の刑を仰せつかったのだった。