うちの本丸
「くそっくそっくそっ!揃いも揃って洋風な股下して!」
何故かちょぎくんがいつにも増して荒れている。彼の口癖というか、イライラしたときに地団駄のように放つ「くそっくそっくそっ!」を聞くと某テニスのプリンスに出てくる赤髪のおかっぱ頭の彼を彷彿とさせる。ちょぎくんは飛び跳ねながらテニスをするのかな?いや、ちょぎくんはどちらかというとちょぎゾーンやちょぎファントムやイップスとか使いそうなんだよなー。なんてくだらないことを考えていたが、どうしてちょぎくんがこんなに荒れているのか気になるので、話を聞いてみることにする。
「ちょぎくん、なんでそんなに荒れてるの?」
「実は……」
そう言って語り出すちょぎくん、ちょぎくんの話はこうだ。今日書庫で本を探していたらしい彼は、直ぐにお目当ての本を探し当てることが出来た。それでもその本は少し高い場所にあったらしく、ちょぎが背伸びをしてギリギリ届くか届かない場所にあったとか。すぐ側の脚立を使えば事足りることではあるものの、如何せん彼はプライドが高い。つまり、プライドが邪魔をして脚立を使わずにその本を取ろうとしていたらしい。なんともちょぎくんらしい理由だなーと思う。すると、後ろから手が伸びてきてお目当ての本を抜き取られた。ちょぎくんは後ろを振り向くと、そこには長船派の祖である燭台切さんが立っていたらしい。
「これだよね?」
「ああ……ありがとう、助かるよ」
「どういたしまして。あっちに脚立があるから使えば良かったのに」
「いや、それでは負けた気がして……」
ちょぎくんの言葉を聞いて、疑問符が頭に浮かんだような顔をしたらしい燭台切さん。それもそうだろう、彼の身長とちょぎくんの身長は13cmの差がある。ちょぎくんの、いや小さい者たちの苦労は分からないだろう。因みにちょぎくんと私の身長も13cmの差があるのだけれど、これはきっと何かの偶然だ。
「あ、そう言えば今から長義くん以外の長船派のみんなでお菓子を作るんだけど、君もどうかな?」
「へぇー、何を作るんだ?」
「カップケーキだよ。前に主が久し振りに食べたいって独りごちっていたからね」
「そうか、面白そうだから俺も参加しよう」
ちょぎくんは燭台切さんの申し出を快く引き受けて、厨へと向かう。厨には既に小豆さん、小竜さん、大佐が居たようで、謙信くんは少し席を外しているようだ。2人が来るのを見てわらわらと3人が2人の周りに集まってくる。
「あれ?長義もカップケーキを作るのかい?」
「嗚呼、僕が誘ったんだよ」
「へぇ、燭台切がねぇ」
「みんなでつくったほうがたのしいぞ」
2人を囲ってというより、ちょぎくんを囲っての方がこの場合では正しいのだけれど、そんな状態で190近い男に囲まれたちょぎくんのプライドはここでHPが0になったようだった。燭台切さんが軽々と自分の身長では届きそうで届かなった本を取り、挙句の果てに190近い男達に囲まれて、これは最早身長の暴力といっても過言ではない。だけれど、ちょぎくんは言うほど身長は低くないし、何よりまんばくんより身長高いんだから気にしなくてもいいと思うけど。こうしてちょぎくんと謙信くんが私の執務室へと来てくれたのは、作ったカップケーキを届けてくれたからなのと、愚痴りたかったからなんだろうね。
「くそっ!太刀はみんな洋風な股下じゃないか!」
「一部例外は居るけどね……でもさ、ちょぎくんは気にしなくてもいいんじゃない?ちょぎくんスタイル良いし、シュッとしてるんだから自信持ったら?」
「そうだぞ!みんなただがたいがいいだけだからあんしんするんだぞ!」
「主……謙信……ありがとう……」
なんだか一件落着なのかな?でも謙信くんの最後の一言は慰めにはなっていないような?でもまぁ、小さいことは気にしない!その後3人で仲良くカップケーキを食べた。
何故かちょぎくんがいつにも増して荒れている。彼の口癖というか、イライラしたときに地団駄のように放つ「くそっくそっくそっ!」を聞くと某テニスのプリンスに出てくる赤髪のおかっぱ頭の彼を彷彿とさせる。ちょぎくんは飛び跳ねながらテニスをするのかな?いや、ちょぎくんはどちらかというとちょぎゾーンやちょぎファントムやイップスとか使いそうなんだよなー。なんてくだらないことを考えていたが、どうしてちょぎくんがこんなに荒れているのか気になるので、話を聞いてみることにする。
「ちょぎくん、なんでそんなに荒れてるの?」
「実は……」
そう言って語り出すちょぎくん、ちょぎくんの話はこうだ。今日書庫で本を探していたらしい彼は、直ぐにお目当ての本を探し当てることが出来た。それでもその本は少し高い場所にあったらしく、ちょぎが背伸びをしてギリギリ届くか届かない場所にあったとか。すぐ側の脚立を使えば事足りることではあるものの、如何せん彼はプライドが高い。つまり、プライドが邪魔をして脚立を使わずにその本を取ろうとしていたらしい。なんともちょぎくんらしい理由だなーと思う。すると、後ろから手が伸びてきてお目当ての本を抜き取られた。ちょぎくんは後ろを振り向くと、そこには長船派の祖である燭台切さんが立っていたらしい。
「これだよね?」
「ああ……ありがとう、助かるよ」
「どういたしまして。あっちに脚立があるから使えば良かったのに」
「いや、それでは負けた気がして……」
ちょぎくんの言葉を聞いて、疑問符が頭に浮かんだような顔をしたらしい燭台切さん。それもそうだろう、彼の身長とちょぎくんの身長は13cmの差がある。ちょぎくんの、いや小さい者たちの苦労は分からないだろう。因みにちょぎくんと私の身長も13cmの差があるのだけれど、これはきっと何かの偶然だ。
「あ、そう言えば今から長義くん以外の長船派のみんなでお菓子を作るんだけど、君もどうかな?」
「へぇー、何を作るんだ?」
「カップケーキだよ。前に主が久し振りに食べたいって独りごちっていたからね」
「そうか、面白そうだから俺も参加しよう」
ちょぎくんは燭台切さんの申し出を快く引き受けて、厨へと向かう。厨には既に小豆さん、小竜さん、大佐が居たようで、謙信くんは少し席を外しているようだ。2人が来るのを見てわらわらと3人が2人の周りに集まってくる。
「あれ?長義もカップケーキを作るのかい?」
「嗚呼、僕が誘ったんだよ」
「へぇ、燭台切がねぇ」
「みんなでつくったほうがたのしいぞ」
2人を囲ってというより、ちょぎくんを囲っての方がこの場合では正しいのだけれど、そんな状態で190近い男に囲まれたちょぎくんのプライドはここでHPが0になったようだった。燭台切さんが軽々と自分の身長では届きそうで届かなった本を取り、挙句の果てに190近い男達に囲まれて、これは最早身長の暴力といっても過言ではない。だけれど、ちょぎくんは言うほど身長は低くないし、何よりまんばくんより身長高いんだから気にしなくてもいいと思うけど。こうしてちょぎくんと謙信くんが私の執務室へと来てくれたのは、作ったカップケーキを届けてくれたからなのと、愚痴りたかったからなんだろうね。
「くそっ!太刀はみんな洋風な股下じゃないか!」
「一部例外は居るけどね……でもさ、ちょぎくんは気にしなくてもいいんじゃない?ちょぎくんスタイル良いし、シュッとしてるんだから自信持ったら?」
「そうだぞ!みんなただがたいがいいだけだからあんしんするんだぞ!」
「主……謙信……ありがとう……」
なんだか一件落着なのかな?でも謙信くんの最後の一言は慰めにはなっていないような?でもまぁ、小さいことは気にしない!その後3人で仲良くカップケーキを食べた。