うちの本丸
あのリトルナースがトレードマークとして有名な製薬会社から3振りがモチーフにされた目薬が発売されるらしい。その3振りが清光くん、三日月さん、鶴丸さんという審神者の中で人気がある御三方だった。時は令和元年、瞳の乾燥を目論む『瞳乾燥主義者』によって瞳への攻撃が始まった。というコンセプトらしいのだけど中々凝っている。『主の瞳を潤せ!』というスローガンを掲げ、襲い来る瞳乾燥軍に乾く主の瞳の潤いを守りきれるかといった感じらしい。因みに私は既に3種類ともゲット済みである。
「へぇー、これが俺たちがモチーフになってるっていう目薬なんだ。なになにー「可愛くしてるから、うるおい大事にしてね」って書いてある」
「うむ、俺のは「ははは、うるおって良し」と書いてあるぞ。あっははは!何だかどこかで聞き覚えがあるような言葉だな」
「お!俺のはどれどれー「驚きの爽快感できみを潤そう」と書いてあるぞ!こいつは俺の「驚きの結果をきみにもたらそう」のもじりじゃないか」
ちょっとした好奇心というか、出来心で3振りに目薬を渡してみるとやはりそこにツッコミを入れている。うん、私もそれは思ったよ。君たちの言葉のオマージュだなぁってね。でもドライアイの私にとってこの商品はとても有り難い。ドライアイって加速すると煙が目に入るだけであの有名なジ〇リ作品よろしく「目がぁ、目がぁ〜〜あ゛あ゛あ゛ぁ゛~~~」といった感じに目が痛くなるし、何よりこの冬という季節は直ぐに目が乾くので目が痛くなったりする。全く持って困ったものだ。
「しゅ、主君……」
部屋の襖をそっと開けながら私を呼ぶのは、秋田くんで何故かとてもモジモジとしている様子だ。一体全体どうしたことなのだろうか?手には何かを握りしめているけれど手で覆われているため、よく見えない。
「秋田くん?どうしたの?」
「目薬を上手く差せないんです……」
恥ずかしそうに私の問いに答えてくれる秋田くん。そうだよね、目薬なんて初めてだろうし上手く出来ないよね。それに目薬を差すの苦手な人多いし、私もそんなに上手いわけでもないから気持ちがよく分かるよ!目薬を差すときって反射的に目を閉じてしまいがちで目の中に差せないんだよね、目薬あるあるだねこれは。
「だから主君に目薬を差してもらいたいです!」
「え?あ、うん。私でよければ?」
私は秋田くんを手招きしながら、近くに座ってもらい顔ごと天井を見上げてもらい、目薬を構える。目薬を構えると秋田くんはプルプルと身体が震えている。「この目薬は、全然痛くないやつだから安心して」と伝えると少し安心したのか、身体の震えは止んでおり、それを確認してから早々と目薬を差した。瞬きを数回してから目を開ける秋田くんは「本当に痛くないです!」と興奮気味に感想を言ってくれた。私にとっては当たり前の代物でも、付喪神の彼等にとっては未知の領域で、そんな新鮮な反応を毎回見ることができて楽しかったりする。
「俺も上手く目薬が差せないんだ。だからあんたが差してくれないか?」
「え、大佐?!」
何故か私の背後からぬっと登場した大佐こと大般若さん。いきなり、しかも背後からの登場だったこともあり滅茶苦茶ビックリした。あとなんでそんなに貴方のバック背景はキラキラと輝いてるんですか、特殊効果ですか?これ小説なんで分かりにくいですよ。
「それなら俺がお前に目薬を差してやろう」
「野郎には頼んでないから遠慮しておくよ。それに君が持っている目薬はどう見たって凶器だろう?」
「何を言ってるんだ、俺の目薬だぞ?凶器なんて物騒な代物なわけがないさ」
「君のだからさ。日頃の行いを悔い改める良い機会じゃないか?」
「ほぉ……」
鶴丸さんと大佐が何やらいがみ始めた、と言うよりかは取っ組み合い?掴み合い?みたいなのに近い感じの何かが始まった。清光くんや三日月さんは「やれやれ」といった感じで止めに入る気もなさそうで、一部始終を唯々傍観している。見兼ねた私が止めに入ろうとすると、清光くんが「好きにやらせておきなよ」と言って止められ、大人しく見守ることにした。最終的な勝者は練度でものを言わせた鶴丸さんで、鶴丸さんの強いクールタイプの目薬を差された大佐は「目がぁ、目がぁ〜〜あ゛あ゛あ゛ぁ゛~~~」と言ってのたうち回っていた。私は強いクールタイプってバ○スほどの威力があるということを知りました。その後、大佐は手入れ部屋行きになり直ぐに回復しましたとさ。
「へぇー、これが俺たちがモチーフになってるっていう目薬なんだ。なになにー「可愛くしてるから、うるおい大事にしてね」って書いてある」
「うむ、俺のは「ははは、うるおって良し」と書いてあるぞ。あっははは!何だかどこかで聞き覚えがあるような言葉だな」
「お!俺のはどれどれー「驚きの爽快感できみを潤そう」と書いてあるぞ!こいつは俺の「驚きの結果をきみにもたらそう」のもじりじゃないか」
ちょっとした好奇心というか、出来心で3振りに目薬を渡してみるとやはりそこにツッコミを入れている。うん、私もそれは思ったよ。君たちの言葉のオマージュだなぁってね。でもドライアイの私にとってこの商品はとても有り難い。ドライアイって加速すると煙が目に入るだけであの有名なジ〇リ作品よろしく「目がぁ、目がぁ〜〜あ゛あ゛あ゛ぁ゛~~~」といった感じに目が痛くなるし、何よりこの冬という季節は直ぐに目が乾くので目が痛くなったりする。全く持って困ったものだ。
「しゅ、主君……」
部屋の襖をそっと開けながら私を呼ぶのは、秋田くんで何故かとてもモジモジとしている様子だ。一体全体どうしたことなのだろうか?手には何かを握りしめているけれど手で覆われているため、よく見えない。
「秋田くん?どうしたの?」
「目薬を上手く差せないんです……」
恥ずかしそうに私の問いに答えてくれる秋田くん。そうだよね、目薬なんて初めてだろうし上手く出来ないよね。それに目薬を差すの苦手な人多いし、私もそんなに上手いわけでもないから気持ちがよく分かるよ!目薬を差すときって反射的に目を閉じてしまいがちで目の中に差せないんだよね、目薬あるあるだねこれは。
「だから主君に目薬を差してもらいたいです!」
「え?あ、うん。私でよければ?」
私は秋田くんを手招きしながら、近くに座ってもらい顔ごと天井を見上げてもらい、目薬を構える。目薬を構えると秋田くんはプルプルと身体が震えている。「この目薬は、全然痛くないやつだから安心して」と伝えると少し安心したのか、身体の震えは止んでおり、それを確認してから早々と目薬を差した。瞬きを数回してから目を開ける秋田くんは「本当に痛くないです!」と興奮気味に感想を言ってくれた。私にとっては当たり前の代物でも、付喪神の彼等にとっては未知の領域で、そんな新鮮な反応を毎回見ることができて楽しかったりする。
「俺も上手く目薬が差せないんだ。だからあんたが差してくれないか?」
「え、大佐?!」
何故か私の背後からぬっと登場した大佐こと大般若さん。いきなり、しかも背後からの登場だったこともあり滅茶苦茶ビックリした。あとなんでそんなに貴方のバック背景はキラキラと輝いてるんですか、特殊効果ですか?これ小説なんで分かりにくいですよ。
「それなら俺がお前に目薬を差してやろう」
「野郎には頼んでないから遠慮しておくよ。それに君が持っている目薬はどう見たって凶器だろう?」
「何を言ってるんだ、俺の目薬だぞ?凶器なんて物騒な代物なわけがないさ」
「君のだからさ。日頃の行いを悔い改める良い機会じゃないか?」
「ほぉ……」
鶴丸さんと大佐が何やらいがみ始めた、と言うよりかは取っ組み合い?掴み合い?みたいなのに近い感じの何かが始まった。清光くんや三日月さんは「やれやれ」といった感じで止めに入る気もなさそうで、一部始終を唯々傍観している。見兼ねた私が止めに入ろうとすると、清光くんが「好きにやらせておきなよ」と言って止められ、大人しく見守ることにした。最終的な勝者は練度でものを言わせた鶴丸さんで、鶴丸さんの強いクールタイプの目薬を差された大佐は「目がぁ、目がぁ〜〜あ゛あ゛あ゛ぁ゛~~~」と言ってのたうち回っていた。私は強いクールタイプってバ○スほどの威力があるということを知りました。その後、大佐は手入れ部屋行きになり直ぐに回復しましたとさ。