うちの本丸
寒い寒い真冬の日。今日は一段と空気が冷えていた。本丸の外には雪がぎっしり積もっている。ここは北海道ですか?と問いたくなるほどだ。寒い。寒過ぎて、冬用の靴下の上にモっコモコのマシュマロ靴下を二重履きしており、その他も諸々完全防寒状態で、廊下をそそくさと渡る。居間までくると、内番と遠征以外の人達がほとんど勢揃いしていた。登場した私を見るなり、またそんな格好してるのかと言うような目線をみんなから浴びせられる。だって寒いもんは寒い。
「あるじさまはきょうももこもこですね!」
「今剣は今日も寒そうな格好してるね?その格好ホントに寒くないの?私の上着貸してあげようか?」
「ぼくはこれでじゅうぶんですよ!」
「子どもは風の子っていうけど、今剣を見てるとそれを体現してると身に染みて思うよ」
今剣もそうだけど、短刀たちは足出し状態でしかも今剣はノースリーブという何とも寒そうな格好をしているのだ。こっちが心配になるほど寒そうで、毎回この会話をしているような気がする。今剣用の上着を買おうか?聞いたこともあったけど、さっきと同じように断られている。どうしたら今剣は上着を着てくれるのだろうか?その格好を見るだけで私まで寒くなってしまう。というか、何故か言い知れぬ罪悪感があるのでカーディガンでもいいから上着を来て欲しい。
「あるじさまはいつもさむそうですが、そんなにさむいですか?」
「えー?すっごく寒いよー。因みに今も少し寒いです」
「そんなにですか?だったらあたたかくなれるいいあんがありますよ!」
そんな今剣の言葉を聞いて私はそれを実践することにした。今剣の暖を取る方法が斜め上を行くものだとは知らずに。
「どうですかあるじさま?あたたかいですか?」
何故だか今剣が私の足の間に収まっている状態で、寒そうな格好をしている今剣だけど、冷たいというわけでもなく、寧ろ暖かい。これが子ども体温というやつなのか……。私的には今剣を抱っこ状態なので凄く美味しい展開ではあるんだけど、どうしてこんな暖の取り方を思いついたの今剣さん。でも凄く暖かいのでまぁいいかという考えに行き着いてしまう。
「うん、暖かい!今剣は暖かいねぇ」
「こどもたいおんってやつですね!」
「そうだねー」
なんて今剣とたわいない話をしていると、岩融が居間へとやってきた。
「あ、岩融!」
「ホントだ、岩融だー」
「2人して何をやっておるのだ?」
「あるじさまがさむそうだったので、こうしてだんをとっているんです!岩融もどうですか?」
「うむ、良かろう」
え、良かろうってどういうことですか岩融さぁん?!すると私の背後にドカっと座り込んで、私を岩融は自分の足の間に綺麗に収まった。マジかー、これどういう状況?でも暖かいんだよなぁ。暖かいからもういいか。寒過ぎて私の思考は鈍っているらしい。
「はっはっはっ!やはり主は小さいな!」
「え?私の身長は平均よりも少し高いぐらいだと思うけど?それに私よりも今剣の方が小さいでしょーが」
「ぼくはたんとうですからとうぜんです!」
「がはははは!」
このときの私は知らない、その場にいた刀剣男士たちに親子みたいだと思われていたことに。それから何かと短刀たちはもちろん、他の刀剣男士たちも私を同じように、足の間に収めたり収まったりするようになる。
「あるじさまはきょうももこもこですね!」
「今剣は今日も寒そうな格好してるね?その格好ホントに寒くないの?私の上着貸してあげようか?」
「ぼくはこれでじゅうぶんですよ!」
「子どもは風の子っていうけど、今剣を見てるとそれを体現してると身に染みて思うよ」
今剣もそうだけど、短刀たちは足出し状態でしかも今剣はノースリーブという何とも寒そうな格好をしているのだ。こっちが心配になるほど寒そうで、毎回この会話をしているような気がする。今剣用の上着を買おうか?聞いたこともあったけど、さっきと同じように断られている。どうしたら今剣は上着を着てくれるのだろうか?その格好を見るだけで私まで寒くなってしまう。というか、何故か言い知れぬ罪悪感があるのでカーディガンでもいいから上着を来て欲しい。
「あるじさまはいつもさむそうですが、そんなにさむいですか?」
「えー?すっごく寒いよー。因みに今も少し寒いです」
「そんなにですか?だったらあたたかくなれるいいあんがありますよ!」
そんな今剣の言葉を聞いて私はそれを実践することにした。今剣の暖を取る方法が斜め上を行くものだとは知らずに。
「どうですかあるじさま?あたたかいですか?」
何故だか今剣が私の足の間に収まっている状態で、寒そうな格好をしている今剣だけど、冷たいというわけでもなく、寧ろ暖かい。これが子ども体温というやつなのか……。私的には今剣を抱っこ状態なので凄く美味しい展開ではあるんだけど、どうしてこんな暖の取り方を思いついたの今剣さん。でも凄く暖かいのでまぁいいかという考えに行き着いてしまう。
「うん、暖かい!今剣は暖かいねぇ」
「こどもたいおんってやつですね!」
「そうだねー」
なんて今剣とたわいない話をしていると、岩融が居間へとやってきた。
「あ、岩融!」
「ホントだ、岩融だー」
「2人して何をやっておるのだ?」
「あるじさまがさむそうだったので、こうしてだんをとっているんです!岩融もどうですか?」
「うむ、良かろう」
え、良かろうってどういうことですか岩融さぁん?!すると私の背後にドカっと座り込んで、私を岩融は自分の足の間に綺麗に収まった。マジかー、これどういう状況?でも暖かいんだよなぁ。暖かいからもういいか。寒過ぎて私の思考は鈍っているらしい。
「はっはっはっ!やはり主は小さいな!」
「え?私の身長は平均よりも少し高いぐらいだと思うけど?それに私よりも今剣の方が小さいでしょーが」
「ぼくはたんとうですからとうぜんです!」
「がはははは!」
このときの私は知らない、その場にいた刀剣男士たちに親子みたいだと思われていたことに。それから何かと短刀たちはもちろん、他の刀剣男士たちも私を同じように、足の間に収めたり収まったりするようになる。