うちの本丸

先日行われていた秘宝の里、そこで実装された新刀剣男士の篭手切江くんを見事お迎えすることが出来た。そんな篭手切江くんなのだが彼は歌って踊れる付喪神、つまりアイドルになるために日々レッスンを怠らないらしい。アイドルと聞いてしまうとあんさんぶるなスターズやらうたにプリンスさまやらを連想してしまう。あとはAWT48も。AWT48で思い出したけど、この間平野くんと篭手切江くんが話していたっけ。篭手切江くんは粟田口をいい好敵手になれそうだと思っていたみたいだけど、平野くん的には出し物程度だったらしてくれるみたいだ。今度頼んだらAWT48やってくれるかな?ちょっと頼んでみようそうしよう。そう思っていたら本日近侍を務めてくれている篭手切江くんが難しい顔をしながら口を開く。


「やはり、歌って踊れる付喪神ならばゆにっとを作らないとと思うんですが、主はどう思いますか?」

「ユニットかぁー……脇差組でユニット組んでみたら?」

「それは安直なのでは?もっと華やかな感じの人達がいいですね。例えば天下五剣の三日月宗近とか」

「あー、うん……三日月さんというか、天下五剣は辞めておいてた方がいいんじゃない?」

「え、どうしてですか?!天下五剣が加われば向かうところ敵無しですよ!!」


篭手切江くんは分かっていない。天下五剣は言わば、某アイドル育成ゲームに登場する五奇人のようなもの。天才たちが集まった集団なのだ。そんな中に篭手切江くんが入っていったとしても、圧倒的な才能差に悩むことになるだろう。これでは篭手切江くんが引き立て役になりかねない。個人的にアイドルというものは引き立て役or引き立ててもらう役なんてものは存在しない方がいいと思っているというよりかは、お互いやチームメイトを引き立て、引き立ててもらう。つまりはチームメイトで支え合える関係性がチーム的にも、そしてファン的にも良いだろうと考えている。だって自分の推しメンがいつも引き立てる側で別の人が目立ってるなんて嫌だと思う。だからこそ、ユニットメンバーは支え合えるもの同士と結成した方が良いだろう。


「……確かに篭手切江くんの言う通り、天下五剣とユニットを組めば向かうところ敵無しだろうけど、それじゃあ篭手切江くんが脇役になってしまうよ?アイドルはみんなが主役だと思うし、何より自分を引き立ててもらえて尚且つ引き立てれる人達と結成した方がいいと思うんだよね。それにそんなに焦らなくてもいいんじゃない?何れ篭手切江くんの仲間も本丸に顕現出来る日がくるよ!」

「……主の言う通りですね。私、自分以外に江が居ないからと焦っていたようです」


「ありがとうございます!」と何かが吹っ切れたような顔をしてお礼を言ってくれる篭手切江くん。篭手切江くんの悩みが解決出来て良かった良かった。早く江の人が実装されたらいいなぁ。そんな事を胸の中で願いながら、篭手切江くんのレッスンの成果を見ることになる。篭手切江くんは歌も踊りも大得意みたいです。今度マジLOVEの曲振付アリで歌って貰おうかな。
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