うちの本丸
6月に入って梅雨入りもし、ジメジメとしたこの季節。ついにこの日がやって来た!そう、待ちに待った連隊戦。今回は1月のときとは違い、御歳魂集めではく蛍集めらしい。けれどなんと大包平もちゃーんと確定報酬で6万個の蛍を集めるとお迎え出来るらしい。この日を待っていたんですよ私は。あの1月に行った連隊戦は惨敗で、鶯丸さんにとても申し訳ないことをした(※鶯と審神者参照)。だから1月の時とは違い刀剣男士達の練度も上がり、極の子達も4人もいるという状況なので前回のような結界はならないだろう。
「主、期待しているぞ」
「任せといて!」
鶯丸さんの声援を受け、サムズアップしながら応える。前回は今回のように最初から参加することが出来なかったのもあるが、元々10万の男だった大包平が6万になってくれたのも嬉しい誤算だったりする。だからこそ今回は必ず、必ず大包平をお迎えしなければならない。今回の連隊戦の気合いの入れようが違う。みんなからも「主の気合いの入れようが凄い」と言われた。私も自覚してるよ、でもやっぱりあんなに鶯丸さんは大包平を切望しているから私も頑張って会わせてあげたい、お迎えしてあげたい気持ちでいっぱいなのだ。
連隊戦の結果、みんなのお陰もあって大包平、そしてソハヤノツルキをお迎えすることが出来た。しかしながら超難でのみ稀にお目にかかれる大典太さんは、残念ながらお目にかかれなかった。兵糧丸を使わないと、超難を攻略することが難しくB勝利が関の山。けれど当初の目的を達成することが出来て良かった、本当に大包平をお迎えすることが出来て良かった。大包平を連れて帰ってきたときの鶯丸さんの笑顔は忘れられない。心のフォルダーに永久保存完了だ。だって鶯丸さんが満面の笑みで「おーい主ー!大包平を迎え入れることが出来たぞー!」って手を大きく振りながら知らせてくれたんだよ?!少し距離があったらしょうがないかもしれないけど、それでもいつも澄ました顔でお茶を飲んでる鶯丸さんが満面の笑みで手を振ってくれたんだよ!?可愛すぎかよ!そんな可愛らしい鶯丸さんの姿を目の当たりにして「ン゙ン゙っ!」と声を漏らしながら心臓の辺りを右手で掴み耐える私を見て本日の近侍であるまんばくんが何やってんだって目線をくれる。これでも耐えたんだよ、許してお兄さん……。
「良かったねぇ、鶯丸さん」
「嗚呼、これも主のお陰だ!」
眩しい、笑顔が眩しいよまんばくん。あ、だからまんばくん、そんな目で見ないでって!主傷付いちゃうよ?私はこう見えてもガラスのハートの持ち主だから!でも鶯丸さんがこんなに喜んでくれているなら頑張った甲斐があったというか、まぁ頑張ってくれたのは鶯丸さん含めたみんななんだけどね?この日のために池田屋攻略して修行へ行けれるようにしたようなもんだからね(違う)。するとさっきまで黙っていた大包平が急に口を開く。
「……お前が今代の主か」
「え、はい」
鶯丸さんの後ろに居た大包平が鶯丸さんの前に立ち、私を見下ろしてくる。その面持ちは何だか言い知れぬ威圧感がある。え、なになに怖い。私何かしましたか?初めましてから会ってものの数秒で何か気に食わないことがあったの!?それだったら何かごめんなさい!
「済まなかった!」
「へ?」
「平野から話は全て聞いた!主がまだ審神者になって間もない頃に鶯丸が主に呪詛をかけたと!その原因が俺にあるとも!」
「い、いやいやいや!そんなとんでもない!元々大包平をお迎え出来なかった私の所為で起こった事故だからあれは!だから大包平が謝らくてもいいって!」
「しかし!」
「いいのいいの、済んだことだから。別に怒ってるわけでもないし、鶯丸さんも冗談半分でやったことなんだしね」
「……」
いきなり私に謝り出すから何事かと思ったら平野くんから鶯丸さんが私を呪詛にかけたことを聞いたらしい。そのことで自分に原因があると感じてしまった大包平は、こうして私に謝ってくれたというわけだ。うん、吃驚だよね。だって初対面で土下座する勢いで謝られたらそりゃあね。でも何というか彼はとても真面目で曲がったことが嫌いな性格なんだろうなー。まぁそこが彼のいい所なんだ。だけど大包平はあまり、納得が行っていないらしくまだ不満そうな顔をしている。ホントに気にしてないし、というか大包平に言われるまで呪詛のことなんてすっかり忘れてたんだけど。うーん、どうしたら大包平は納得してくれるだろうか?ぐるぐると何かないかと考える。するとあることを思いついた。
「……それだったら、これから自分一人で抱え込まないで。自分だけの責任だ、なんて思わないで。だって大包平はもうこの本丸の仲間なんだし。これを守ってくれるのであれば、私は鶯丸さんのことを綺麗さっぱり一切合切忘れますよって言っても元々大包平に言われるまですっかり忘れてたんだけどねー」
私の言葉を聞いて大包平が目を見開いて驚いている。そんなに驚くことかなぁー?変なことを言ったつもりは微塵の欠片もないので、私的には何故そんなに驚かれているのかが分からない。私の隣で一部始終見ているまんばくんはやれやれと肩を竦めているようだ。え、なんで?
「どうだ?俺の、いや俺たちの主は面白いだろう?」
「フッ、そうだな」
何だか丸く納まったというか一件落着みたいで良かった!私はあまり腑に落ちない感じだけど、まぁ結果オーライってやつですな。この後、鶯丸さんと私とで大包平に本丸を案内してあげた。
「主、期待しているぞ」
「任せといて!」
鶯丸さんの声援を受け、サムズアップしながら応える。前回は今回のように最初から参加することが出来なかったのもあるが、元々10万の男だった大包平が6万になってくれたのも嬉しい誤算だったりする。だからこそ今回は必ず、必ず大包平をお迎えしなければならない。今回の連隊戦の気合いの入れようが違う。みんなからも「主の気合いの入れようが凄い」と言われた。私も自覚してるよ、でもやっぱりあんなに鶯丸さんは大包平を切望しているから私も頑張って会わせてあげたい、お迎えしてあげたい気持ちでいっぱいなのだ。
連隊戦の結果、みんなのお陰もあって大包平、そしてソハヤノツルキをお迎えすることが出来た。しかしながら超難でのみ稀にお目にかかれる大典太さんは、残念ながらお目にかかれなかった。兵糧丸を使わないと、超難を攻略することが難しくB勝利が関の山。けれど当初の目的を達成することが出来て良かった、本当に大包平をお迎えすることが出来て良かった。大包平を連れて帰ってきたときの鶯丸さんの笑顔は忘れられない。心のフォルダーに永久保存完了だ。だって鶯丸さんが満面の笑みで「おーい主ー!大包平を迎え入れることが出来たぞー!」って手を大きく振りながら知らせてくれたんだよ?!少し距離があったらしょうがないかもしれないけど、それでもいつも澄ました顔でお茶を飲んでる鶯丸さんが満面の笑みで手を振ってくれたんだよ!?可愛すぎかよ!そんな可愛らしい鶯丸さんの姿を目の当たりにして「ン゙ン゙っ!」と声を漏らしながら心臓の辺りを右手で掴み耐える私を見て本日の近侍であるまんばくんが何やってんだって目線をくれる。これでも耐えたんだよ、許してお兄さん……。
「良かったねぇ、鶯丸さん」
「嗚呼、これも主のお陰だ!」
眩しい、笑顔が眩しいよまんばくん。あ、だからまんばくん、そんな目で見ないでって!主傷付いちゃうよ?私はこう見えてもガラスのハートの持ち主だから!でも鶯丸さんがこんなに喜んでくれているなら頑張った甲斐があったというか、まぁ頑張ってくれたのは鶯丸さん含めたみんななんだけどね?この日のために池田屋攻略して修行へ行けれるようにしたようなもんだからね(違う)。するとさっきまで黙っていた大包平が急に口を開く。
「……お前が今代の主か」
「え、はい」
鶯丸さんの後ろに居た大包平が鶯丸さんの前に立ち、私を見下ろしてくる。その面持ちは何だか言い知れぬ威圧感がある。え、なになに怖い。私何かしましたか?初めましてから会ってものの数秒で何か気に食わないことがあったの!?それだったら何かごめんなさい!
「済まなかった!」
「へ?」
「平野から話は全て聞いた!主がまだ審神者になって間もない頃に鶯丸が主に呪詛をかけたと!その原因が俺にあるとも!」
「い、いやいやいや!そんなとんでもない!元々大包平をお迎え出来なかった私の所為で起こった事故だからあれは!だから大包平が謝らくてもいいって!」
「しかし!」
「いいのいいの、済んだことだから。別に怒ってるわけでもないし、鶯丸さんも冗談半分でやったことなんだしね」
「……」
いきなり私に謝り出すから何事かと思ったら平野くんから鶯丸さんが私を呪詛にかけたことを聞いたらしい。そのことで自分に原因があると感じてしまった大包平は、こうして私に謝ってくれたというわけだ。うん、吃驚だよね。だって初対面で土下座する勢いで謝られたらそりゃあね。でも何というか彼はとても真面目で曲がったことが嫌いな性格なんだろうなー。まぁそこが彼のいい所なんだ。だけど大包平はあまり、納得が行っていないらしくまだ不満そうな顔をしている。ホントに気にしてないし、というか大包平に言われるまで呪詛のことなんてすっかり忘れてたんだけど。うーん、どうしたら大包平は納得してくれるだろうか?ぐるぐると何かないかと考える。するとあることを思いついた。
「……それだったら、これから自分一人で抱え込まないで。自分だけの責任だ、なんて思わないで。だって大包平はもうこの本丸の仲間なんだし。これを守ってくれるのであれば、私は鶯丸さんのことを綺麗さっぱり一切合切忘れますよって言っても元々大包平に言われるまですっかり忘れてたんだけどねー」
私の言葉を聞いて大包平が目を見開いて驚いている。そんなに驚くことかなぁー?変なことを言ったつもりは微塵の欠片もないので、私的には何故そんなに驚かれているのかが分からない。私の隣で一部始終見ているまんばくんはやれやれと肩を竦めているようだ。え、なんで?
「どうだ?俺の、いや俺たちの主は面白いだろう?」
「フッ、そうだな」
何だか丸く納まったというか一件落着みたいで良かった!私はあまり腑に落ちない感じだけど、まぁ結果オーライってやつですな。この後、鶯丸さんと私とで大包平に本丸を案内してあげた。