青春白書
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薄暗い部屋の中で、ぽつりと液晶の光が漏れていた
周りはすでに寝静まっている、ということに出さえ気が付いていないのか、少女はイヤフォンを付けながら「すごい…」と声を漏らす
「これが土門さんのDF技…」
パソコンで再生されているDVDを見ながら、少女は目をキラキラさせる。そして慣れた手つきで、足元に置いてあったノートに書き足した
そのノートの表紙にはvol.3と書いてあることから三冊目であることを物語っていた
「"ボルケイドカット"…!」
パソコンの画面にはなつかしい彼らの、円堂率いる雷門イレブンの姿が映っていた
「この技なら、一乃達の役に立つ、かな。よし、もう一回見て今日は寝よう……」
こうして今日も夜が更けていく
ブーッブー
「っわ」
眠たい目をこすりながら、最後一回だけ…動作をトレースできるようにスローで見てみようととリピートボタンををクリックしようとしたときだ
ポケットに入れていた携帯の振動が脇腹をくすぐった
ドッドッと一気に脈拍が大きくなり、恐る恐る携帯を手に取り、ディスプレイを確認する
浮かび上がってきた文字に、少女の背筋が凍った
「ななななな、なんでこんな時間に電話が……!いや、出なければバレないはず……です」
ブツッ
『留守番電話サービス──』
『おい。そこにいるんだろう。いい加減寝ないか……。もしこのまま無視を続けるなら明日の朝──』
「もっもしもし!」
携帯から聞こえたメッセージにもっと背筋が凍り、急いで通話ボタンを押した。間に合った、本当に、ギリギリ。携帯の向こう側から、ため息と笑い声が聞こえた
『居留守を使うくらいなら最初から出るんだな』
「だ、だって雪村君も寝てるかと……」
『たく、既読もつけないから心配した。遅い自覚あるなら早く寝ろ。今何時だと思ってるんだ』
いつになっても幼馴染の君には敵いません
ちらり、と枕元に置いてあったパソコンの端っこに目線をやるとそこには1:00と表示されていた
「夜中の、1時です」
『……寝る』
「ありがとう雪村君。おやすみなさい」
『……』
ツーツーと聞こえた音に、聞こえてなかったかな。と苦笑いしてパソコンからDVDを取り出し、パソコンの電源を切った
「(雪村君はなんでこんな時間まで起きてたんでしょうか)」
これが日常なんです
fin.
(何がありがとうだ。ほんと世話のかかるやつ)
周りはすでに寝静まっている、ということに出さえ気が付いていないのか、少女はイヤフォンを付けながら「すごい…」と声を漏らす
「これが土門さんのDF技…」
パソコンで再生されているDVDを見ながら、少女は目をキラキラさせる。そして慣れた手つきで、足元に置いてあったノートに書き足した
そのノートの表紙にはvol.3と書いてあることから三冊目であることを物語っていた
「"ボルケイドカット"…!」
パソコンの画面にはなつかしい彼らの、円堂率いる雷門イレブンの姿が映っていた
「この技なら、一乃達の役に立つ、かな。よし、もう一回見て今日は寝よう……」
こうして今日も夜が更けていく
ブーッブー
「っわ」
眠たい目をこすりながら、最後一回だけ…動作をトレースできるようにスローで見てみようととリピートボタンををクリックしようとしたときだ
ポケットに入れていた携帯の振動が脇腹をくすぐった
ドッドッと一気に脈拍が大きくなり、恐る恐る携帯を手に取り、ディスプレイを確認する
浮かび上がってきた文字に、少女の背筋が凍った
「ななななな、なんでこんな時間に電話が……!いや、出なければバレないはず……です」
ブツッ
『留守番電話サービス──』
『おい。そこにいるんだろう。いい加減寝ないか……。もしこのまま無視を続けるなら明日の朝──』
「もっもしもし!」
携帯から聞こえたメッセージにもっと背筋が凍り、急いで通話ボタンを押した。間に合った、本当に、ギリギリ。携帯の向こう側から、ため息と笑い声が聞こえた
『居留守を使うくらいなら最初から出るんだな』
「だ、だって雪村君も寝てるかと……」
『たく、既読もつけないから心配した。遅い自覚あるなら早く寝ろ。今何時だと思ってるんだ』
いつになっても幼馴染の君には敵いません
ちらり、と枕元に置いてあったパソコンの端っこに目線をやるとそこには1:00と表示されていた
「夜中の、1時です」
『……寝る』
「ありがとう雪村君。おやすみなさい」
『……』
ツーツーと聞こえた音に、聞こえてなかったかな。と苦笑いしてパソコンからDVDを取り出し、パソコンの電源を切った
「(雪村君はなんでこんな時間まで起きてたんでしょうか)」
これが日常なんです
fin.
(何がありがとうだ。ほんと世話のかかるやつ)