幸せ家族計画
衛ハーレム編
「晴海、大きくなったらパパと結婚する!」
小さな時から次女晴海はパパと結婚する事を公言していた。
「嬉しいなぁ~。パパは晴海とならいつでもウェルカムだ。いつでも結婚してやるぞ」
衛はそれを嬉しそうに受ける。
「わーい!今日から晴海はパパのお嫁さん❤」
ドンッ!
「晴海、パパはママの旦那様なんだから取らないでよね!」
そう言って衛の右腕にしがみついてキャッキャしている次女の姿を見たうさぎは面白くない。
持っていたものを盛大に置き、突っかかって左腕に手を回し、大人気なく衛を取ろうとする。
2人で衛を取り合いする形になり、衛は両手に花のハーレム状態に鼻の下をのばして喜ぶ。
「はぁー」
それを傍から見ていた長女乙女13歳はまたか…と言った感じで深いため息を着く。
「晴海、あんたまだそんな事言ってんの?パパとはどう足掻いても結婚何て出来ないのよ?」
「そんな事無いもん!出来るもん!するんだもん!おねーちゃんのいじわるぅ~自分が相手にして貰えないからって私に当たんないでよね!」
「当たってないわよ!私にはエリオくんがいるんだから」
「じゃあいいじゃん!これからデートなんでしょ?早く行きなよー」
長女乙女と次女晴海は普段は仲良しだが、父親が絡むとちょっとした口喧嘩になる。
「まぁまぁ2人とも、パパはみんなのパパだから喧嘩して困らせないでくれ。乙女も昔はパパと結婚するって泣きじゃくってたんだぞ!覚えてないのか?パパは寂しいよ…エリオくんもいいけど時々はパパの相手もして欲しいよ」
「バッカみたい…」
暴言を吐いて家を出ていった乙女を他所に、その場にいた全員があっけに取られた。
「乙女ねーちゃん、はんこーきって奴?それともよっきゅーふまんってヤツ?すごいねー」
長男太陽の得意気に言い放った衝撃の言葉に固まる衛とうさぎであった。
おわり