Miracle Romance~この先もずっと~


side MOON

「俺、お前の事ずっと忘れないから」
「私たち、いつまでも友達だよ」

ギャラクシアとの戦いで死んでしまったみんなが戻ってきてとてもホッとした。
まもちゃんも無事帰ってきてくれて、とても嬉しかった。
戦いも終わって漸く平穏な日常が戻ってくると思うと安心した。
星野達も自分達の星に帰る事になって最後の星野の言葉に友達を強調する。
美奈子ちゃん達には鈍いにも程があるとか分かってないとか散々言われたけど、私本当は星野の言葉の真意を分かってた。
分かってて分かってない振りをしたの。
ずっと側にいて守ってくれていた星野から告白された事、流石に忘れてないし覚えてる。
だからきっと“ずっと忘れない”の意味は私の事ずっと変わらず好きでいるってことなんだと思う。自惚れかもしれないけど。
その気持ちには答えることが出来ないから“いつまでも友達”だって惚けて分からない振りをしたの。
まもちゃんが戻ってきてくれて、とっても嬉しくてとても満たされて、やっぱり私はまもちゃんが大好きで、私にはまもちゃんしかいないって思ったの。
連絡が無くてもずっと心配していたんだもん。そんな辛い時にいくら側にいて励まして守ってくれていても星野じゃ私の心は埋まらなかった。それどころか会いたくて会いたくて震える程寂しかった。他の人の事なんて入る余裕なんて全然なかった。
それにせっかくまもちゃんが戻ってきてくれて傍にいるのに、変な事言って嫌われたくなかったんだ。
だからごめんね、星野。自分の幸せ見つけてね。
星野達はセーラー戦士へと姿を変えて去っていった。
精一杯の感謝の言葉を伝えて星野達とお別れ、私たちはその場を移動した。

久しぶりにまもちゃんと2人きりになって来たその場所は母星の月がとても大きく綺麗に輝いていて、とても元気と勇気が貰えて癒された。

「まもちゃん、あたしの事好き?」

月の光に見守られ、一番聞きたいことをまもちゃんに質問すると、突然の質問だったからか戸惑いながらも答えてくれた。
でも、“ああ”だけじゃ納得出来なくて何度も聞き返すと急にどうしたんだって、そりゃそうだよね?不安だったんだ。星野とのやり取り見て愛想つかされたんじゃないか?って…。また絶交されるのはもう嫌だったから。

「そうだなぁ、一緒にいると元気になるくらい」

この言葉を聞いて漸くホッとした。
私といると元気になってくれているのが嬉しかった。
私もまもちゃんといると元気になれるから。
まもちゃんも私と同じで私といて元気になってくれているのが嬉しかった。
まもちゃんがいない時、元気出なかったから、まもちゃんも私と会えないと寂しくて元気出ないのかなって。

気持ちを確かめあった私たちはスーパームーンに見守られて出来なかった分、時間も気にせず長い長い口付けをした。とても安心する温もりだった。

この先もずっとまもちゃんと生きていきたいと心からそう思った。




おわり

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