原作まもうさSSログ


『SOUL LOVE』



高校二年が数日程過ぎし日々、春の風に吹かれていた
俺は随分とこうして“銀水晶を探して”と呟く女の人の夢のその先を見たいと願いながら一人過ごしていたそんなある日の午後に……

低い点数の英語のテストを道端に捨てようとしていたたんこぶ頭の少女と出会った
何の変哲もないこんな軽い出逢いは突然、運命めいたものになる
前から知っているような、これから全てを共にする様な、そんな予感を何故か感じていた

言葉なんて必要さを無くしている
それよりも高鳴るこの鼓動が、運命を感じている様な気がした

不意に心が奪われた瞬間の、あのトキメキよりも眩しい程に
いつか出逢うと信じていたあの夢の中の女性
純粋に心が思うままに待ち焦がれていたんだ
うさのことをこうして

眠れぬ夜の過ごし方や非力でうさの足でまといにしかなっていないと嘆いていた戦闘のこと、うささえいればいいと思っていた人間関係
生きてゆく術をうさは、こんな俺を励まし導いてくれた

誰かの声に耳を塞いでた
一人孤独となり絶望した日々を捨てて、明るい未来へのドアを開けた

あの日心が触れ合う喜びに、生まれてくる愛に戸惑いながらも出会い、一緒に過ごそうと寄り添いながら
動き出した2つの影は夕映えに長く柄にもなくさんざめく気持ちを抑え切れずにいる

六歳の誕生日に事故で両親を失った
それ以前の自身の記憶すら無くして、絶望した
そこから天涯孤独の日々を過ごしながらも夢の中の女性から生きる意味を与えられ、導かれる様にタキシード仮面となり宝石店を回る日々
中々見つからない幻の銀水晶と言う聖石
けれど、まさかこの幻の銀水晶が俺にとってこんなにも大切で重要なアイテムだとは思いもしなかった
運命の恋人との再会
それを知らずに何故か惹かれるものがあり、気になっていたと同時に大切な存在として意識していた
うさはいつも太陽のように眩しく温かい笑顔と心で俺を包み込んで愛してくれた

不意に心が奪われた瞬間の、あのトキメキよりも眩しい程に
いつか出逢うと信じていたあの夢の中の女性
純粋に心が思うままに待ち焦がれていたんだ
うさのことをこうして

また出逢い恋に落ちた奇跡を噛み締めて、これからもうさを、永遠に一番美しく輝く星を、光を絶やさぬように傍でずっと変わらず支えて行くと誓うよ

それが俺の生きる意味で、全てだから




おわり

20230429 GLAY「誘惑/SOUL LOVE」発売より25周年記念日♪

SOUL LOVEの歌詞は正に原作まもうさそのものの曲だなと思いながら今まで生きてきました。
歌詞の冒頭が原作一話の出会いのシーンを彷彿とさせるし、全体的な歌詞もどこか原作まもちゃんの心情とリンクしている気がする。
それでいて原作の最終回の結婚シーンもどことなく思い浮かぶ気がします。
この曲が発売したのが1998年4月29日で、原作が終わったのが97年3月くらい?
まるでセーラームーンの世界を知っているかのような歌詞に私は常々詞を書いたTAKUROさんはもしかしたら原作読破されてインスパイアされて書いたのではないかと思わずにはいられずに今まで来ています。ほら、HISASHIさんはオタクとしても有名な方ですし、エヴァのカバーしていたりとか、アニメの主題歌も何度か担当もしているし、TAKUROさんはお姉さんがいらっしゃるので☺
一つの曲にどれだけの時間が費やされるかは正直全く分かりませんが、時期的にセーラームーン参考に書いてこの日にリリースとなったのかなとか行き過ぎた妄想をかれこれ15年程拗らせています🤣
なので今回、絶対書きたいと思って執筆した次第なのですが、余りにも完成された原作まもうさの歌詞にテコ入れする必要無さすぎて書くことあんまねぇなとなり、膨らませられなかったのが残念ですね💦
もっと書ける事はあったはずなのに、無念です😣💦5年後にまたリベンジしたいですね🤣

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