現世ネフまこSSログ


『元気の源』


「きゃっ」

まことが部屋の掃除をしていると、お尻を触られ短く悲鳴を上げた。

「急に何すんだよ!寝てたんじゃないのか?」
「目の前にまことの良い尻があれば触らないとバチが当たるだろ?」

勇人は、特に悪びれることも無く、さも当然の行為だと言わんばかりに言い切る。
まことの言う通り勇人はソファーで寝ていた。
うつらうつらする中、掃除機のかかる音がして。目を開けるとそこには触ってくれと言わんばかりに主張した立派な尻がそびえ立っていた。
ごく当然の様にそのお尻に手が伸び、揉んでいた。

「触る方が罰当たりだろ?」
「んなわけ無いだろ!こんな立派な尻、何もしないなんて男が廃る」
「……廃ってろ!」
「まこと、冷たい」
「寝不足なんだろ?いいから寝ときなって」

連日のバイトで夜も遅く、ほとんど寝ずに働いていた勇人。
それでもたまの休みに少しでもまことの顔を見たくて会いに来たのだが……。顔を見た瞬間、力尽き倒れ込むように寝てしまった。
必死になってソファーに運んだまことは、自分の労働を無駄にして欲しくなかった。何より、とても心配していた。
こんなに疲れていたのに自分に会いに来てくれる事に愛を感じて愛おしくも思っていた。
なのに、お尻を触られた事で全消しになり、先程までの感情を返して欲しいと呆れた。

「まことの尻のお陰で寝不足なんて吹っ飛んだ。サンキュー、まこと」
「お前が不意を着いて尻揉んだだけで、あたしは何もっ」

して無いと言い終わる前に後ろから抱き締められ、驚いて言葉が引っ込む。

「ゆう、と……」
「元気出た!まことと会えないと体力も落ちる」

優しく囁かれ、抵抗する事を止める。

「もっとまことを感じたい」
「何言って……」

調子乗り過ぎだ!と振り向いて抵抗しようとする唇も手もロックされ、身動きが取れなくなる。
されるがまま身を任せると、先程まで勇人が寝ていたソファーにあっという間に押し倒され、組み敷かれる。

「んっ...///」
「まことの肌、すべすべで綺麗だ」
「あっ傷だらけで……」
「戦いで出来た勲章だろ?かっこいいぜ、まこと」
「んだよ、それ?」
「愛してるって意味さ」

勇人はまことを堪能して、体力チャージをいつまでも測った。

END

2021.11.12

いいヒップの日&いい皮膚の日




『不意の一撃』

「う"っ」

勇人は呻き声を上げてその場に蹲った。
直前に食らったまことの見事な膝蹴りがお腹にクリーンヒットしたからだ。
鍛えている勇人だが、突然の出来事故、ガード出来ずに自身のお腹にめり込んだ。

「流石はまこと、効いたぜ」

勇人自身が認めただけあり、怪力な彼女の力量を不意をつかれた形だが知る事になり満足だった。
しかし、とは言え膝蹴りされた理由が分からない。

「なん、で、だ?」
「蹴られた理由?んなの自分の胸に手を当てて聞いてみな!」

怒りの理由の返答は良く聞く在り来りな言葉で勇人は更に愕然とする。
そんな勇人を後目にその場を振り向きもせず、怒り心頭のまままことは去っていった。
置いてけぼりを食らった勇人は痛みが引くまでその場を動けず、必死でまことが怒っている理由を考え巡らす。が、全く分からないまま痛みが引いて行った。
素直に分からないと謝って仲直りしようと決意を胸に勇人はその場を後にした。

END

2021.11.13

いい膝の日
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