SuperS
第39話『夢よいつまでも!光、天に満ちて』
演出:幾原邦彦
作画監督:伊藤郁子
脚本:榎戸洋司
放送日:1996年3月2日
レムレス:ーーー
解放されたゴールデンクリスタルの力によって、ネヘレニアは封印されようとしていた。
力を使い果たし倒れたちびムーンを強奪したネヘレニアは新月によって上昇し始めた建物の中へと消えて行く。
ムーンは必死でその建物に食らいつき、ネヘレニアの後を追いかけ、階段を駆け上がる。
ちびムーンの夢の力によって再び封印される事を悟るネヘレニア。
ムーンは光が見えた時、ネヘレニアの悲鳴が聞こえてくる。そこには白髪になり、年老いたネヘレニアがショックを受けている姿が。
ムーンを見たネヘレニアは、白い月の王女の生まれ変わりだと気づく。妬ましく月の王国を見ていたと語り出す。
孤独の女王になった経緯を語り始める。
ネヘレニアも臣下に囲まれ華やかな暮らしをしていた。国民全員がネヘレニアの美しさを愛し、自身も自らの美しさを永遠だと信じていたが、鏡により真実を知らされた。
ネヘレニアの夢はこの美貌が永遠である事。その未来の行く末を聞くと、そこには年老いて白髪になった自身の姿だった。
恐ろしくなったネヘレニアは、自身の若さと美しさを保つ為、臣下から次々と夢の鏡を取りだし、食べた。生きる屍になった臣下達に囲まれ、一人孤独に生きる事にした。
醜い姿になってまで生きたくは無い。鏡の中なら永遠に美しくいられるから封印上等だと受け入れるネヘレニアに、ムーンは永遠に一人でいるの?と問いかける。
そんなムーンに逆上したネヘレニアは首を絞めて苦しめる。
悲しい人だと哀れみの目で見るムーンの首を絞めていた手を離す。その目で見られることに怯えるネヘレニア。封印された時と同じ目に怯え、同情されたくないと言ってちびムーンを持ち上げ、最も大切なものを奪われたから、最も大切なものを奪うと言ってちびムーンを地上から落とす。
絶望するムーンに、愛するものと幸せな未来をを失う悲しみとネヘレニアの気持ちが分かるだろうと問いかけるが、ムーンは「貴女には絶対負けない!」と宣戦布告し、ちびムーンを追って飛び込む。
ネヘレニアは誰が夢を手放すか、大人になるものかと言いながら鏡の中へと再び封印される。若く美しく一人孤独に永遠に生きると捨て台詞を吐く。
ちびムーンを必死に追うムーンだが、中々追いつかない。風に流される二人。
絶対負けない!と言う強い心に、月が答え、その姿をセレニティへと変える。
ラストスパートをかけ、ちびムーンを追いかけるセレニティ。
やっとの思いで追い付くが、ちびムーンは中々目を覚まさない。ゴールデンクリスタルの力を使えないうさぎは必死に呼びかける。
地上が見えて来てしまっても目を覚まさないちびムーンに、未来を無くてしまう。二人で大人になろう。大人になって一緒に夢を叶えようと涙ながらに訴える。
するとちびムーンは目を覚まし、一緒に夢を叶えようとつぶやく。それに答えるように、エリオスも目を覚まし、ペガサスへと姿を変え、二人に翼をさずけ、助ける。無事、二人は着地に成功する。
その後、公園でエリュシオンへと帰るエリオスと別れをする。衛とうさぎにお礼を言うエリオスに、衛が自分もこの星も救われたと礼を言い返す。
照れて隠れて出てこないちびうさがをうさぎは別れを言う様に引っ張り出す。
そんなちびうさに、エリオスは跪き手の甲にキスをする。
それを見ていたレイ達は、ちびうさにまで先を越され悔しがりながらその行為に照れる。
僕の乙女、君の事は忘れないと言うエリオス。
それをジーッと見るうさぎ達に、UFOだ!とベスベスが遠くから視線を逸らさせる。サヨナラの挨拶なしにその場を去ろうとするカルテット。縁があればまたいつか会えるとベスベス。
エリオスと抱き合い、別れを惜しむちびうさ。
ペガサスに姿を変え、飛び立って行くエリオスは、本当に迷惑をかけたと謝る。
ペガサスにちびうさは、まだ夢を何にも知ってもらってないと残念がる。
そんなちびうさにうさぎはまた会えると励ますと、きっとまた会える。その時はペガサスに私の夢を知ってもらうんだとつぶやく。
次回予告
ネヘレニア「妾の憎しみの炎はまだ消えてはいない」
うさ「あなたは、まさかネヘレニア?」
ネヘレニア「復活した妾の前ではお前たちは無力だ。例え新たな力が加わろうともな」
うさ「新たな力?あ、あれは?はるかさん!みちるさん!」
月の光は愛のメッセージ🌙*゚
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