イベント系SSログ


『美奈子ムーン』

うさぎちゃんが捕まったタキシード仮面様を追って東京タワーに行ってしまった。
自分だってコンパクトも無くて変身出来ないのに考え無しで私たちの静止を振り切ってはるかさんの運転する車に乗って行っちゃうなんて羨ましい!…じゃ無くて無鉄砲もいいとこだわ!
私たちも向かおうとしたらルナにうさぎちゃんの代わりをして欲しいって頼まれた。

「上手くいくかどうかはあなた次第よ」

私に目を付けるなんて、ルナったら分かってるじゃなぁ~い♪
ルナからうさぎちゃんの変装ペンを借りた。
うさぎちゃんの変装ペンを使うのはこれで2度目。
前回はエスメロードの陰謀で寝込んだうさぎちゃんを看病しに行った時にナース姿になった。
あの時はふざけちゃったけど、今回は真面目にセーラームーンやらなきゃ!
いや、あの時も大真面目にうさぎちゃん達の看病してたのよ?ただちょっとみんなに迷惑かけただけ!反省してるのよ?本当よ?
2度目の変装ペンを翳す。

「ムーンパワー!カッコよくて美しいセーラームーンになぁれ!」

いざ変身よ~♪

「じゃぁ~ん、どう?私のセーラームーンは?」
「うーん…違和感ありまくりね」
「うっそぉ~どこら辺が?」
「ツインテールがおかしいかな?」
「お世辞にも完璧とは言えないな」
「変装ペンも限界があるみたいだな」
「私のツインテールもこれはコレで似合ってて可愛いでしょ?」
「まぁうさぎとはまた違っててそれはそれでいいかもしれないわね?」
「カオリナイトの目を誤魔化せたら良いけどな?」
「そこはみんなで上手くフォロー入れてくれたらいいじゃない」
「それ以外は見た目本当に似てるわね」
「うさぎちゃんそっくりね!」
「ルナ、よく気づいたよな?」
「フィギュアスケート習いたいって言ってた時のシンクロは双子そのものだったから」
「確かに、あの時の2人は似てたなぁ~」
「って喋ってる場合じゃないぞ!早く行かないとうさぎと衛が危ない」

戦いの真っ最中だって事、忘れていたわけじゃないけどセーラームーンに変身して嬉しくてついついはしゃいでしまった。
アルテミスにそう即され私たちは目的の展望台に向かった。

残念ながらうさぎちゃん本人からは不評で泣きながら止めてくれって言われてしまい、私の偽セーラームーン作戦は終わってしまったの。
普段とは違った容姿と技でやりたい放題暴れられて楽しかったからまたうさぎちゃんがピンチの時はやりたいな♪




おわり

3/3ページ
スキ