Baby☆Panic
☆☆☆☆☆
せつなさん達に報告する為、4人で暮らしている豪邸に来ていた。
客室に通され、紅茶とクッキーを出され飲んでいるとみんなが入って来て椅子に座った。
うさぎ達に報告完了した次の日、みちるさん達にも報告しようと4人が空いてる日をLINEで聞いてみた。
みちるさんとはるかさんはそれぞれ演奏とレースの為海外を転々とする忙しい日々で中々日本にいないけど、せつなさんは都内の天文台で働いているし、ほたるちゃんは私が通っていたTA女学院に通っている素敵な女子高生になっていた。
海外に行ってるみちるさんとはるかさんはちょうど休暇が貰えて、久しぶりに日本に帰ることになっていたらしく私が連絡すると会えるのが楽しみだと言ってくれた。
待ち合わせはせつなさん達が今も4人で暮らす豪邸。デス・バスターズ戦後ずっと4人一緒に暮らしているらしく私達以上に仲がいい気がする。
最もはるかさんとみちるさんは仕事の関係上ほとんど家と言うか日本にいないけど、みんなでしっかりほたるちゃんを育ててて偉い。
「久しぶりねレイ、元気してた?」
「はい、一応元気です。みちるさん達は海外飛び回って忙しそうですけど元気でしたか?」
「ああ、暇より忙しい方がいいからな」
「ほたるちゃん、TA女学院はどう?」
「先生は厳しいですけど、みんな優しいし制服は可愛いので満足です」
「ほたるに合ってるみたいで毎日楽しそうに行ってるわよ」
近況報告に花が咲く。暫く他愛もない話をした後みちるさんが聞いてきた。
「ところでレイの話したい事って何かしら?」
話が脱線して一瞬何しに来たか分からなくなりそうになってたから聞いてもらえてありがたい。
「実は私、妊娠したんです。今18週目に入りました」
妊娠の報告をすると驚きながらも4人とも喜んでくれた。
「まぁ素敵!おめでとうレイ」
「レイ、おめでとう。これから忙しくなるな」
「おめでとう!子育て大変だけどレイなら大丈夫!頑張って!」
「新しいセーラー戦士を継ぐ命の誕生ですね。おめでとうございます」
それぞれの祝福してくれる。
忘れていた訳では無いけれど、はるかさんみちるさんせつなさんの3人はほたるちゃんを赤ちゃんから育て上げた子育ての大先輩だ、うさぎよりはよっぽど頼りになると思ってしまった。
「良いわねぇ~子育て♪私もまた子育てしたいわ」
「僕はもう勘弁だな。大変だったし変化について行くのがやっとだった」
「ほたるの成長は目まぐるしかったものね。でも私も楽しかったわ。いい経験だった」
「3人とも酷い!」
3人とも苦労してたんだなと会話でみてとれる。
赤ちゃんだったはずのほたるちゃんに再会した時セーラーサターンで戦い散っていったあの時と変わらない成長した姿であの時は凄く驚いた。
「ねぇねぇレイ、もし子育て嫌になったらいつでも言ってね?代わりに育ててあげるわ」
「おいおいみちる、ほたるの時はあっという間で消化不良だったからってそりゃ無いだろ?冗談キツいって…」
みちるさん、よっぽどほたるちゃんの時は子育て短か過ぎたのか、それともはるかさんとの同性婚で子供が生まれることがないからか言動がおかしくなってる。
「私もまたじっくり子育てしたいわ。ほたるの時はあっという間で余裕無かったもの」
せつなさんまで頭おかしくなってる。
「もぅ、悪かったわね!空気読まずに恐ろしいスピードで成長してしまって!」
ほたるちゃんは何も悪くないのに謝る始末。
みちるさんもせつなさんもこんな事言ってるけど、これでも私のこと応援して気を軽くしてくれてるのよね?
お陰でちゃんと母親出来るか悩んでたけど気持ちが軽くなった。
END
2020.09.17