浮気疑惑浮上!
おまけのまもうさ
「まもちゃん、さっきうさぎが浮気してるの目撃したわよ?」
「まさか?うさに限って、そんな事…」
ちびうさに指摘され動揺する衛。
「紳士なおじ様と三日月に向かい合って座って談笑したの見たんだもん」
「俺はうさを信じてる!その場所に行って確かめてくる」
確かめるまでは信じたくない衛。
うさぎを見つけると、確かに紳士なおじ様と談笑してる姿が目に飛び込んできた。
「う、うさ…!?」
浮気現場と共に変わり果てた風貌のうさぎがそこにいて、絶句した後、絶叫する衛。
「あっ!まもちゃん!」
浮気を疑われていると知らずに衛を見つけたうさぎは呑気に笑顔で手を振ってくる。
「うさ、その容姿は…どうした?いや、例えゴールデンエッグスの様な見た目でも、太ってしまっても小さくても動物になっても、どんなうさも受け入れるが…」
「てへへ、びっくりしちゃった?このおじ様に合わせた姿に変装ペンでチェンジしたんだ!」
「そうか、で?そのおじ様は…まさか?」
「そだ、紹介するね?ハカセさん」
「うさの、浮気相手か?」
「え?違うよ?私は浮気しないもん!」
「そうか、良かった…。紳士な人なら誰でもいいのかと…。いや、勿論、俺はうさを信じてるぞ!ちびうさに浮気現場を見たと言われてな?」
「ちびうさはホント、お騒がせよね!」
「あはは、そうだな」
「私はまもちゃん一筋だもん!」
「俺も、うさ以外は考えられないよ。どんな姿のうさも愛してる」
「まもちゃん♥私も大好きよ♥」
当たり前のように顔を近づけキスをしようとした所で人が近づいてくる気配がしてハッとなり止めて気配の方に顔を向ける。
そこには先程の紳士が笑顔で立っていた。
「セーラームーン、そちらは先程教えてくれた恋人かね?」
「あっ!そーですぅ~。恋人のまもちゃんです♪」
衛の予期せぬ登場に嬉しくなったうさぎはハカセの存在と互いの紹介をすっかり忘れてしまっていた。
「聞いていた通り知的そうで良い男じゃのう」
「いやぁーそれ程でも~ありますけど、アハハ」
「うさ、一体どんな事話したんだよ?恥ずかしいじゃないか……」
「ん?紳士でカッコよくて~頭も良くて~宇宙一の彼氏がいるって話したの」
「褒めすぎだよ……」
「本当の事じゃん!」
また完全に二人の世界である。
「仲良きことは美しきかな♪若いというのは素晴らしい。いつまでもラブラブでな!」
2人のラブラブに目を当てられたハカセはこれ以上邪魔する訳には行かないと思い、お暇する事にして去って行った。
「ハカセさん行っちゃったね…もう少しお話したかったな……」
「きっと気を利かせてくれたんだよ。流石熟年の紳士は違う」
ハカセが行ったのを確認した衛はキスのリベンジを果たすのであった。
(完)