ゲレンデがとけるほど恋したい
☆ネフまこ
スキー初心者マークのまこと。最初はそれほど上手くなかったまことだが、楽しく優しく教えられ、持ち前の運動神経の良さで見る見る上達。
初心者コースを滑るもあっという間に滑れるようになり、つまらなくなってしまった。
それを察知したネフライトは「一段階上行けそうだから行ってみる?」と声を掛けられ、キラキラした目で頷く。
中級者コースは少し手間取るが、それでも普通よりも上達が早く、運動神経の良さを発揮する。
君、センスあるねぇ~と言われ調子が上がりトントン拍子に上級者コースを滑ることに。
飲み込みが早く、器用に滑るまことの運動神経に関心の鐘が鳴り止まない。ん?心臓も早いぞ。心臓の鐘も鳴り止まないネフライト。
3泊4日で上級者コースもあっという間に滑りこなし、すっかりベテランの領域に達したまことはウインタースポーツにはまる。
最終日にはスノーボードにも興味を持ちはじめ、初心者コースでやってみる事に。
「スノボやってみたいんだけど、教えられる?」
「全然教えられるぜ!よゆー。寧ろ俺、スノボのが得意なんだけど」
ノリノリで教えるネフライト。
得意なスポーツだからかスキーを教えるより教え方が上手く、まことの上達は早く、終わりの時間には中級者コースにチャレンジするまでに。
もっと色々滑りたいのと、ずっとマンツーマンで手取り足取り優しくコーチしてくれたネフライトに心惹かれてしまい、とても名残惜しくなる。
ネフライトもこんなに滑れる様になったまことにすっかり恋に落ちてしまう。
「このまま終わるなんて勿体ない!筋が良すぎるから絶対続けるべきだ!俺が保証するし、また教えるし一緒に滑りたいからおいでよ!」
「本当に?嬉しいな♪お言葉に甘えてまた来てやりたい!」
「よし、決まり♪連絡先交換しようぜ?もっとまことが知りたい!」
「いいぜ!連絡くれよな?いつでも待ってるから♪」
こうして2人はこの日別れてから毎日連絡をこまめに取り合い、来シーズンまでの間愛を育み、会える日を今か今かと指折り数えて過ごした。