新婚さんいらっしゃい
ネフまこ
「今週も新婚さんで大いに笑って頂きましょう。今週はスペシャルで、4組の新婚さんに登場して頂きますよ」
「新婚さんいらっしゃい」
「それでは1組目の新婚さんです」
「新婚さんいらっしゃい」
「それではお名前とお年をどうぞ」
「木野勇人、28歳」
「奥さん、どうぞ」
「妻、まこと、25歳」
「お仕事は?きっかけは?」
「仕事は、会社を色々経営してます。きっかけは、ブライダルショップの前で出会って雷に撃たれたみたいに(っていうか、実際に特大の雷落とされた)ビビビときました」
「ビビビと来た?何や、松田○子みたいやな」
「本当に」
「ブライダルショップってのも、エラいインパクト強い所で知りおうてるみたいやし、それで結婚までしてる事思たら正に運命やったんやなぁ」
「正に、それです!運命感じて、俺にはまことしかいないと思いましたね」
「ベタ惚れだね」
「良い様に言ってますけど、実際はそんな運命的な出会いでも何でもないんですよ」
「そうなん?」
「会って早々喧嘩になって、力の限りやっつけました」
「と言う事は何ですか?暴力で?」
「はい、そんな感じです」
「凄いねぇ~」
「いやぁ、アレは効きました。ドカンッと背中からで。今でも後が残ってますよ」
「オヨヨ~、奥さん怪力なんやなぁ。旦那さん、ガタイがええのに、それを上回るなんて」
「そうなんですよ!俺も結構強いでならして来たので、負かされて余計に俺にはまことだけだと確信したんですよ」
「と言う事は、旦那さんの猛プッシュ?」
「それ程の猛プッシュでは無かったですね。まことも気になってくれてたみたいなので」
「じゃあ、それからすぐに付き合う事になったん?」
「いや、付き合う事になったのはそれから3年後で」
「何でそんな長いことかかったんや?背中骨折して入院してたとか?」
「そんな感じです。色々あって3年間会えなかったんですよ」
「せやけど3年後に会う事になって、恋に落ちたと?」
「そうです。自然な流れで付き合う事になってましたね」
「最初の出会いは喧嘩やったのに、分からんもんやなぁ~」
「正に、少女漫画的展開ですね。王道ラブコメで」
「奥さんは旦那さんのどこが良かったん?」
「月並みですけど、優しいところですね。後は私以上に強くて、かっこいいところ」
「俺も、優しいまことが好きですね!エロい事しても許してくれる抱擁力で、料理上手の床上手でサイコーの女です!選んで良かった!」
「旦那さん、よぉ喋るなぁ……」
「すみません……」
「ええよー。料理でもエッチでも掴まれたんやなぁ~。凄い人やな、奥さんは」
「もう、宇宙一のパーフェクトウーマンですよ!夢も叶えて、仕事と家事もちゃんと両立してくれてます」
「今の時代にピッタリやなぁ」
「偉いですよね」
「実は苗字も彼女の姓なんですよ」
「え?婿養子かいな?それは凄いなぁ」
「彼女は一人っ子で、両親がいないから自然とそう言う流れになりました」
「良いって言ったんですけど、押し切られました」
「それだけ旦那さんが奥さんを想ってるって事やね。奥さん、不満は?」
「誰にでも優しいところと、スキンシップが過剰なところですね」
「スキンシップ多いん?」
「まことの引き締まったボディが魅力的過ぎて、手が勝手に」
「アハハ~、やかましいわ!」
「ありがとうございました」
END