08:I feel like I'm being smothered
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
“己が儘に…”
“我が名は………”
10月15日月曜日、午前7時。
「おねーちゃん、朝だよ」
「ん…」
目を覚ました夜戸は、妹の月子の声に起こされる。
温くて柔らかい感触で、月子に抱きついたまま眠っていたことに気付いた。
目覚ましをかけていたのに、音が聞こえなかった。
「ああ…、ごめんね…」
甘えるように額を月子の肩口に擦り付ける。
月子の小さな手が、夜戸の頭を優しく撫でた。
「ううん。月子が来たの。おねーちゃん、うなされてたから…」
「そう…なの?」
月子が夜戸のベッドに潜りこんでくるのは大体そんな理由だが、いつも夢の内容が思い出せない。
「ごはん、作るから…」
月子の背中を撫でて起き上がろうとしたが、月子が自身の額を夜戸の頭頂部につける。
「もう少し、このままでいいよ。今は眠いでしょ?」
「……じゃあ…、あと5分…」
姉なのに、しっかりしなければならないのに、と反省はしたが、心地のいい温もりには抗えない。
「ありがとう、月子…」
.