10年前の沢田家
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「ほんとに手のかかる子で...」
「いやいや、かまいません。かわいい盛りです」
「あら、そういえばツナは?」
「さっき外に出ていったぞ」
「憂妃、呼んできてくれる?」
「うんっ」
ぴょんと9代目の膝からおりる小さな体
「はは、慣れると甘えん坊になるな」
「社交的な子でいい」
「びえぇぇ~!!」
「「!?」」
泣きわめく声が聞こえて家光が駆けつけると、近所で放し飼いにされているチワワが庭に入り込み綱吉にかぶさっていた。じゃれているだけのように見えるが、小さな綱吉には恐怖でしかない
「うわぁぁ~!!」
「ツ、ツナー!」
「はっはっは」
「!」
泣きわめく弟と涙目な姉
両親があやすなか9代目は見た
双子を包む強くゆらめく橙色の炎を
「...9代目?」
「この子たちには力がある。だが、まだ幼い」
そう言うと9代目は指先に炎を灯し、それをゆっくり綱吉の額にあてがう
血筋に宿る力を抑えるように
“その時”がくるまで...
「そして...この子は“姫”の資質をそなえている」
「!」
「これを見ろ」
9代目が取り出した小箱
中にはひとつのリング
嵌め込まれた石が淡く輝いていた
「!? 今までまったく反応なかったのに...」
9代目はリングに鎖を巻きつけ、ネックレスのようにすると憂妃の首にかけた
「よろしいので?」
「あぁ、大丈夫。この子ならきっと正しく使いこなせる」
「ゆびわ、きらきらしてるっ」
「お守りだよ」
「おまもり?」
「そう、ずっとつけているんだよ」
「うんっ」
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