「沢田綱吉がどうなろうが、僕には関係ない」


「なにを言っている、自分のボスだぞ!?ボンゴレ10代目の命が惜しくば大人しくリングを...!!」


「うるさいよ」



雲雀が灯す炎が大きくなる



「僕は今、機嫌が悪いんだ」



その瞬間、すさまじい殺気が辺りを満たす



「君たちは僕が咬み殺してあげる」


「ひ、雲雀さん......」


「君はそこにいて。動いたら危ないよ」



匣兵器のハリネズミを呼び出し、彼女を守らせ雲雀は駆け出す



「...球針態」


「クピイィ！」



雲の属性「増殖」

一気に大きなトゲのついた兵器が埋めつくしていく



「うわあああっ」


「おそいよ」




(雲雀さんが戦っているところ初めて見た！)





無駄な動きがなく炎を灯したトンファーで敵をなぎはらっていく



「あ、雲雀さんいた！」

「恭弥！」

「ボス、ディーノさん！」

「下は大体押さえた！あとは...」


ぐん！と何かにひっぱられる感覚と共に彼らの姿が遠くなった


「名無し！」

「！」

「はっははは!!!」


先ほど雲雀に倒された敵のリーダーが名無しを抱えて逃亡を図ろうとしていた


「ざまぁみやがれ!!」

「いや、放して！放しなさい！」

「誰が放すかよバーカ、あんたにはボンゴレとの交渉材料として...」



綺麗なオレンジの炎が目の前に現れた



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