chapter.16
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「ヤラレタ ヤラレタ!」
「わっ、びっくりした」
いつの間に入ってきたのか、黄色い小さな鳥がパタパタ飛びながら同じ言葉を繰り返す
「ヤラレタ ヤラレタ」
「やられた?誰が?」
「バーズ ヤラレタ。カゲ モ ヤラレタ。ミンナ ヤラレタ。ムクロ、ムクロ!」
「!」
みんなやられた。ムクロ...骸。この鳥は骸一味の鳥で、報告をしにここへ飛んできたらしい
「ツナたち、勝ったんだ!」
さっきまで沈んでいた気力がわき上がってくる。自分も何とか脱出しようとするが、扉には鍵がかけられている
「出られないなら...」
その辺に転がっていた鉄の棒を掴む
「壊すまで!!」
(ビアンキが替えの服持ってて助かったけど...ひいい!やっぱキンチョーしてきた~っ)
最後の死ぬ気弾を使い、骸の影武者としてマインドコントロールにより利用されていた男・ランチアを倒した綱吉たち
負傷した山本と、骸によるマインドコントロールがとけたランチアを安全な場所に移動させてから骸を討つべく建物内を進んでいた
「ここもだわ...階段が壊されてる」
「骸と憂妃はたぶん上の階だな。どこかに一つだけ生きてる階段があるはずだぞ」
「え?どーいうこと?」
「こちらの移動ルートを絞った方が守りやすいだろ?逆にいえば自分の退路を絶ったんだ。勝つ気マンマンってことだな」
緊張感で冷や汗が出てくる。でも行くしかない。たくさんある部屋を見ていくとリボーンの言う通り、一つだけ上へ続く非常用の梯子があった。が...
「!」
そこにはすでに千種が待機していた
再び対峙する獄寺
「10代目、ここはオレにまかせて先に行ってください」
「獄寺君!」
「隼人!シャマルの治療の副作用で、さっきみたいに激痛の発作がくるわ!それでもやる気?」
「あたりめーだ。そのためにオレはいる」
弟の意思をくみ取り、ビアンキは背を向ける
「.........行きましょ、ツナ」
「え...でも...」
「いってください。10代目は憂妃さんと骸を!」
「そりゃそーだけど...」
「終わったら、またみんなで遊びにいきましょう」
「......そ......そーだよね、いけるよね」
「もちっス!」
「わかった!いくね!」
不安な気持ちはあれど、今は仲間を信じるだけ
またあの平穏な日を過ごすために
「...大人しく行かせてくれたじゃねーか」
「骸様の...命令だ」
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