chapter.15
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「あれ?人だよ。人間だ!」
「黒曜の制服、あいつの仲間か!?」
「上の人たちはお友達~?首を洗って待っててねーん。順番にやったげるから」
「ハハハハ!お前スゲーな、さっきの動き見えなかったぜ」
「っ!?」
未だにマフィアごっこだと思っている山本のド天然発言
「山本くん...」
「......もしかして天然...?まっ、いいけど...よーい...ドン!ギューン!!」
土砂で固められた動植物園の内壁を上手く利用して人間離れした動きを見せる犬
「(さっき、なにか口にはめた!)」
「なにあれ!?」
「人間技じゃねぇ!!」
「いったらっきまーす!!」
「なっ」
ガキンッ!!
「山本のバットが!!」
抜くも一瞬で刃を噛み砕かれる
犬の口元からは砕いた刃がポロポロこぼれ落ちた
「次はノドをえぐるびょん」
「うわー!あの人ヤバすぎ!!」
「フー...なるほどな。マフィアごっこってのは、加減せずに相手をぶっ倒していいんだな。そういうルールな」
「山本くん...顔つき変わった...」
「本当だ、怖がるどころか...」
「あいつ、あー見えて負けん気つえーからな。バットを折られて心中穏やかじゃねーぞ」
「やり合う前に一つ聞いていーか」
「んあ?」
「お前ナリ変わってねーか?いつ変装した?」
(変わったことにすら気づいてなかった!!)
「ゲ......やっぱ天然...。まーいーや、教えちゃう。ゲーム機ってカセットさしかえると色んなゲームできるっしょ?それとおんなじ」
犬が取り出した幾つもの形を模した歯。これをさしかえて犬はいくつもの動物の能力を発揮することができる
「コングチャンネル!!」
「ゴリラの能力!?」
「あれは霊長目オランウータン科ニシローランドゴリラね」
「うそー!?ありえねー!!」
「うお、すげー。最新のドーピングかよ」
「だーかーら、ちがうんよ!!」
「うあっ」
投げ飛ばされ壁に叩きつけられる山本の身を案じるが、中が暗いためよく見えない
「いつつ...」
「ほらほら休むなよ~、どこに逃げてもすぐにわかったからね。ウルフチャンネルのこのオレには!」
歯をさしかえ、狼の能力を有した犬に山本はじりじり追い詰められていく
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