chapter.12
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「何でお兄さんがやられてんの!?一体どーなってんのー!?」
「パニクってんのはツナだけじゃねーな」
「ツナ、周り見て」
「えっ」
いつの間にか病院内は並盛中学の生徒だらけになっていた
「病院に並中生ばかりー!?」
「......ねぇ、あれ持田先輩じゃない?」
「え、あ、ほんとだ!」
以前勝手に京子を彼女扱いし、京子を賭けて綱吉に勝負を挑み見事に返り討ちにあった剣道部所属の持田剣介。彼もまた包帯だらけの痛々しい姿に変わり果てていた
待合室にいた男子に話を聞くと、昨日から3年で5人。2年で4人。1年で2人。風紀委員ではない一般生徒が襲われているという
「うそー!!なんでそんな恐ろしいことにー!!」
「マジやべーって、明日は我が身だぜ!!」
「......ねぇ、襲われた人って全員男子?」
「え?あ、ああ...」
「全員運動部所属?」
「いや、部活やってないヤツも混じってるらしいぜ」
「..........」
「憂妃なに黙り込んでるんだよ!?この大変なときに!!」
「あーもーツナうるさい、ここ病院なんだから静かにしなさいっ」
「うっ」
ムギュッと頬を潰しながら説教していれば病院の奥から草壁が他の風紀委員を連れて歩いてきた
「では、委員長の姿が見えないのだな」
「ええ、いつものようにおそらく敵の尻尾をつかんだかと...これで犯人側の壊滅は時間の問題です」
「そうか」
「く、草壁さん...」
「! 憂妃さん。来ていたのですか」
「はい、あの...雲雀さんは...」
「ご安心を。委員長が動けば解決しない事件はありません」
「...ですよね」
雲雀さんは群れるのを嫌がるから、多分ひとりで犯人のところへ...
「委員長が戻るときは並盛に平和が訪れるときです」
では...。と草壁は去っていった。傍で綱吉たちが歓喜する中、憂妃はひとり言い知れぬ不安感をおぼえた
ブチッ
「ひっ」「!?」
足元でうごめく緑色のそれ
「なにこれ?」
「レオンの尻尾が切れたな」
「カメレオンって尻尾切れるんだっけ?」
「それはトカゲだったような...」
「これが起こるってことは...不吉だ」
「え...」
不吉...?
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