chapter.12
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並盛総合病院
ガラッ
「お兄さん!」
「笹川先輩!」
「おお、お前たちか」
ベッドにはあちこち包帯だらけで痛々しい姿の了平が横になっていた
「情けないが、このざまだ」
「なんでお兄さんがこんな目に!?」
「ひどいっ」
ふと、ベッド脇に置かれた懐中時計が目に入った
「笹川先輩、これは?」
「お前の私物か?」
「いや、犯人が落としていった物だ」
リボーンが開けると中は5時で止まっていた
壊れているのか、まったく動かない
「?」
「しかし襲ってきた男...油断したとはいえ恐ろしく強い男だった......」
「え?犯人見たんですか!?」
「ああ、奴はオレの名を知っていた。あの制服は隣町の黒曜中のものだ......」
「中学生だったんですか?」
「うむ...沢田も気をつけろよ」
「お兄さんまで!オレは関係ありませんって!」
「しかし.........くそっあのパンチはわが部に欲しかったー!!」
(こんなときでもボクシングー!!?)
「笹川先輩、京子には...」
「ああ、京子にはこのことを正直に話していない。あいつは心配性なんでな、口ウラを合わせといてくれ」
「ちょっと心苦しいけど......はい」
ガラッ
「お兄ちゃん!!」
顔面蒼白な京子が病室に駆け込んできた
「どうして銭湯の煙突なんて登ったの?」
(どんな作り話したのー!!?)
「お兄ちゃん......それ本当にネンザなの?」
「ああ」
「(無理ありすぎー!!)」
「うそ!ネンザで入院なんてするの!?」
「ひどいネンザなんだ」
「手の包帯は?」
「手もネンザだ!」
どんな会話してんだ...?
「まあまあ京子...命に別条はないから、しばらくすれば退院できるって。ね?」
「う、うん。でも良かった...生きてて.......」
「な、泣くなといってるだろう!」
いつもはがさつな了平もかわいい妹の涙には弱い
双子は病室を後にする
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