chapter.11
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「で、ではせめて、なぜマネージャーになれないのか教えてくれ!」
「...それは」
チラッと雲雀を見てから口を開く
「雲雀さんの手伝いの方が好きだからです」
あっさりフラれ、がっくり項垂れる大山。雲雀はあくびをひとつ溢すと彼の首根っこを掴み、綱吉もろとも放り出す
「オレまで!?」
「うるさいね、いつまで群れてるの。咬み殺すよ」
「いっ、いいえ!失礼しましたぁぁ!!」
脱兎の如く逃げるように退散した弟を哀れに感じつつも苦笑をもらす
「雲雀さんが呼んだくせに」
「もう用は済んだよ。...それで、どうして今回の件を真っ先に僕に言わなかったの?」
「それは......」
切れ長の目がこちらをじっと見据える
気まずそうにしながら憂妃はうつむいた
「雲雀さん。最近また忙しそうだったので...こんなことで迷惑かけちゃいけないと思ったんです」
「...君、バカだね」
「ひどいですっ」
「君のことに関しての事なら迷惑だなんて思わないよ。むしろ早く言ってほしかったくらいさ」
パッと顔を上げたら、ふてくされたような雲雀の顔がそこにあった。その様子が何だかおかしくて、つい笑ってしまう
「あははっ、雲雀さっ...こ、子どもみたいっ」
「よほど咬み殺されたいようだね」
「それはいやです......ふふっ」
「じゃあ...」
ゴロンと雲雀はソファに寝そべり、憂妃の膝に頭を預けた
「今日の手伝いはこれ」
「ひざまくら、ですか?」
「うん、僕が起きるまでね」
あっという間に寝息が聞こえてきた
よほど疲れていたのだろう
自分のブレザーを脱いで彼にかける
「ありがとうございました、雲雀さん」
「.........」
言えない
少々方法は歪だが、彼女に想いを打ち明けていた彼のことがほんの少しだけうらやましいと思っただなんて
(僕だってまだ、伝えていないのに)
絶対に 言えない
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