chapter.08
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「.........仕方ないね、今日は憂妃に免じて許してあげる」
「ありがとうございます、雲雀さん」
「ほら行くよ」
「はい。みんな、ごめんね」
「かまわないぞ、先に約束を取りつけたのはヒバリだからな」
奥の一際大きな桜の樹に向かって歩いていく二人を三人はぽかんと見送る
「憂妃すごい、あのヒバリさんを引き下がらせちゃった」
「憂妃はヒバリの鎮静剤だな」
「おーおー、いっちょまえに青春してら。いつの間にデキたんだ?」
「まだだぞ、まだ...な」
シャマルの問いにリボーンはニヤリと笑うのみ...
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「はい、雲雀さん。どうぞ」
「ありがとう」
雲雀の前に並べられた数々の料理。お茶を出しながら箸と皿を渡す
「うん、おいしいよ」
「よかったぁ、はりきって作りましたから」
「全部憂妃がつくったのかい?」
「煮物はお母さん。他は全て私です」
「ワオ」
好きな子の手料理。それに好物のハンバーグも入っている。下がり気味だった雲雀の機嫌は快復していった
(よろこんでもらえて、よかった...)
一通り食べ終えて茶を飲み一服
雲雀の視線がこちらを向く
「憂妃、ここ。花びらがついているよ」
「ここですか?」
「ちがうよ、逆。ここ...」
雲雀の手が髪に触れる。一瞬ドキリとした
「雲雀さん?」
「動かないで」
雲雀の顔が近い。体が熱くなる
「できたよ」
「?」
頭にちょっとした違和感
手を伸ばせば何か固いものに触れた
「わぁっ...」
白い蝶を模した髪飾りが風に揺れシャランと鳴る
「うん、いいね。似合ってるよ」
「これ、私に?」
「僕がつけるわけないでしょ」
たしかに!
「お返しだよ」
風紀の仕事で忙しくて渡す機会がなかっただけ、と雲雀は言う
「うれしいです、私こういうの大好きなんですっ」
「...そう」
「ずっとずっと大事にしますね」
「好きなようにすればいいよ」
仲睦まじい二人の様子を満開の桜だけが見ていた
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