chapter.04
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「要はどんな男がタイプか、てことよ。自分の愛する人をそのままに答えなさい」
「ちょ、ビアンキ!」
「うるせーぞツナ」
「どんな人がタイプ...か。よくわからないな」
「じゃあ、好きな人は?」
「ほらほら、せっかくのご飯が冷めるわよ。おしゃべりは後にしなさい」
「「はーい」」
「........」
(好きな人...か)
***************
「すみません、学校まで送ってもらっちゃって」
「いいって、昨日の夕食のお礼」
翌朝、高級車で登校する沢田姉弟。ディーノはこのまま空港に向かいイタリアに帰国する予定だ
「ではディーノさん、また」
「ああ、勉強がんばれよ。弟分」
「ビシバシやらせます」
「えー...」
「はは、そりゃ頼もしいな」
「ディーノさんもお気をつけて」
「ああ、またな」
去る間際、ディーノが乗る車を睨む人影があった
校門前に立ち並ぶ学ランの集団
「うわっ、風紀委員だ!」
「今日抜き打ち検査みたいだね」
「ついてないよ...」
すると風紀副委員長の草壁哲也が急いで駆け寄ってきた
「草壁さん、おはようございます」
「おはようございます、憂妃さん。すみませんが至急応接室に行ってください。委員長がお待ちです」
「雲雀さんが?」
なんだろう...急ぎの用事?
言われた通り応接室にノックしてから入ると呼びつけた人物は不機嫌そうに眉間にシワを寄せていた
「やぁ、来たね」
「おはようございます雲雀さん。あの、用事とは?」
「さっきの男はなに?」
「?」
一瞬きょとんとしてしまった
さっきの男...
「ディーノさんのことですか。あの人はイタリアから来たお客様です」
「なんで一緒の車に乗ってきたの」
「昨夜うちに泊まったからです。夕飯のお礼にと私とツナを送ってくれたんです」
「.........ふぅん」
「?」
雲雀は口元をムスッとさせたまま次第に近付いて来る
「憂妃、携帯もってる?」
「もってます」
「ちょっと貸して」
「?」
彼女の携帯を手に何やら番号を打ち込む。はい、と返して雲雀は自分の携帯を取り出す
「あ、これ。雲雀さんの番号...」
「今度あの男が来たら連絡しなよ」
「...な、なぜに?」
「あの男が泊まるときは、君は僕の家に泊まりにおいで」
「へえ!?」
雲雀の発言に思わず変な声が出た
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