chapter.30
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「ツナ、大丈夫かな。笹川先輩も...」
「憂妃」
「!」
ハッとして振り返る
「雲雀さん!」
「もうすぐチャイムが鳴るよ」
「はい......って雲雀さん!あちこちケガしてるじゃないですかっ」
「これくらい大したことないよ。すぐ治る」
「ここも、ここも血が。ちゃんと手当てしないと。来てください」
大丈夫だと言い張る雲雀の腕を掴み保健室に向かう...はずが途中で彼になぜか進路変更されて着いた応接室。一応ここにも簡易救急セットはある
「...大丈夫だって言っているのに」
「私の目には大丈夫に見えませんっ」
袖を捲って丁寧に手当てをしていく
すべてディーノとの修業でついた傷だ
「ずっと戦っていたんですか?」
「うん」
必ずあの人を咬み殺すよ...とトンファーを見つめながら雲雀は言う。戦うことが楽しく感じる彼にとってはリング争奪戦など二の次だろう
「程々にお願いします。これでよし...と。お茶いれますね」
ソファから立ちあがり、応接室に設けられた簡易キッチンでお茶の準備をしていると後ろから彼の手が伸びてくる
「憂妃、何があったんだい」
「...なにが、ですか?」
「君の雰囲気がいつもより暗い。表情も曇っている」
「.............」
「僕には話せないこと?」
「......いえ...」
雲のリングを託された雲雀にも関係のある話だ。憂妃は昨夜の出来事を要約して話した
ヴァリアーが日本に来たこと
リングを賭けた戦いがはじまること
話していく毎に彼の顔付きが険しくなっていく