chapter.29
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「同じリングを持つ者同士のガチンコ勝負~~~!!?」
「ああ、後は指示を待てと書いてある」
「指示...!?」
「「お待たせしました」」
草影からふたつの人影が現れた
「今回のリング争奪戦では」
「我々が審判をつとめます」
褐色の肌にアイマスクをした女性2人
「我々は9代目直属のチェルベッロ機関の者です。リング争奪戦において、我々の決定は9代目の決定だと思ってください」
「9代目は、これがファミリーを納得させるためのギリギリの措置だとおっしゃっています。異存はありませんか?XANXUS様」
「..........」
「ありがとうございます」
「待て、異議ありだ。チェルベッロ機関など聞いたことがないぞ。そんな連中にジャッジをまかせられるか」
「異議は認められません。我々は9代目に仕えているのであり、あなたの力の及ぶ存在ではない」
「なに...っ」
「んまあ、残念ね~........ところで、そこの可愛らしいお嬢ちゃんはだぁれ?」
「!?」
「いい加減はなして!」
「憂妃!?」
「憂妃殿!」
後ろ手に縛られた憂妃がチェルベッロに連れられる形でそこに立っていた
「申し訳ありません。おとなしくして頂くようお願いしましたが、聞き入れてもらえなかったため少々強行な手段をとらせていただきました」
「チェルベッロ!憂妃殿を解放しろ!」
「落ち着けバジル、武器をしまえ」
「ですが!」
「...この場に憂妃を連れてきたのは、やはりそのリング絡みか」
「はい。......失礼します」
チェルベッロの一人が憂妃の首にかかるリングを手にする
「まちがいなく本物。やはりあなたが【ボンゴレの姫】と成りうる御方」
「何の話!?」
「沢田憂妃、あなたの持つそのリング。ボンゴレのボスと対をなす存在【ボンゴレの姫】のリングと確かにお見受けしました」
「......昔、こんな噂が裏社会で流れた。ボンゴレリング7つと、姫と姫の持つリングを揃えればファミリーに強大な力と繁栄をもたらす...と」
「ボンゴレリング7つとは別に存在するそのリングは、姫が持つことで意味を成す物。一説では【姫が最も強く願った力】を与えた、などという言い伝えもあります」
「うそー!?」
「そんな重要なものを、おじいちゃんはなんで私に...」
「9代目が個人的に持ち出し、遠縁でもある沢田家光氏の御息女に与えたとしてファミリー内では一部批判もありましたが、他に適合者が存在しないという一言で議論は終息しました」