chapter.28
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「バジルくん、私重いから歩くよ」
「いえ、このくらいどうってことありません。 憂妃殿はとても軽いですよ」
「うう......」
(なぜこんな状況に......)
もうほとんど回復したバジルは 憂妃を抱えてズンズンと足場の悪い森の中を進んでいた
綱吉の修業に合流するために
(こんな格好...雲雀さんに見られたら...)
間違いなくトンファーが振り下ろされる
想像してしまい一瞬ゾッとする
「 憂妃殿?寒いですか?」
「う...ううん、大丈夫。もう開けた場所に出たから降りるね。ありがとうバジルくん」
「あ......」
するりと軽い体が腕からすり抜けていく
離れたぬくもりに少し寂しさをおぼえた
(なぜ......)
「さて、ツナいるかなー...」
(なぜ今、拙者は離したくないと思ったんだ......)
「お、来たな」
「リボーンくん!ツナは?」
「もうすぐ登ってくるぞ」
「この崖を!?」
「ああ、修業の第一段階だからな」
程なくして、パンツ一枚の綱吉が必死になって崖を登りきった
「よし、第一段階合格だぞ。つーことで次は第二段階だ」
「んなぁ!!?ちょ...ちょっとは休ませろよ!!つーか修業はもうたくさんだよ!!」
「ヴァリアーに殺されてーのか!?もっとも次の修業も気を抜くと死ぬけどな」
「なっ」
「沢田殿!」「ツナ!」
「!?」
並んで立つバジルと姉の姿に目を見開く
「 憂妃、来てたんだ!?」
「うん、バジルくんが連れてきてくれたの。はいミネラルウォーター」
「あ...ありがと。助かるよ」
水分補給した綱吉はバジルの方を向く
「順調に第二段階とは、さすがですね!」
「君は......!!?バ...バジル君...体...もう大丈夫なの?」
「ええ。ロマーリオ殿と親方様の薬草と、憂妃殿が看病してくれたおかげで...かなり良くなりました」
(え、また親方様って......それになんでバジル君顔赤いんだろ...)
「な...何でここに?」
「ツナの修業の手伝いに来たんだって」
「えぇ!?手伝い!?」
「第二段階はスパーリングだぞ。理由は後でわかるぞ。バジルをダウンさせたらクリアだからな」
「何それー!?」
「では、始めましょう」
「ちょっ、何いってんの!?ダウンって......!」
バジルはカプセルのようなものを一つ飲み込む
「!」
途端に額に青い炎が灯り
バジルは死ぬ気モードとなった
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