chapter.27
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「くそ......なんで、できねー......」
自分のボムを何発も喰らい、獄寺は地面に仰向けに寝そべる。ヴァリアーとの戦いが差し迫り、リングに恥じない強い男になると意気込んだものの肝心のシャマルからは断られ、人気の無い森で一人誤った修業を繰り返していた
(あの技を......ぜってー修得してやる......)
幼い頃、当時獄寺の屋敷に入り浸っていたシャマル。獄寺はシャマルを慕い、髪型を真似したり、トライデントモスキートを教えて欲しいと彼に言った
シャマルは「お前にはこれが似合いだ」と、トライデントモスキートの代わりに小型ダイナマイトを見せた。ダサい!と騒ぐ獄寺の目の前で、彼はある技を披露した
三方向それぞれ別々に飛んだ紙飛行機
シャマルはそれらをすべて一撃で撃ち落とした
獄寺がダサいと嫌がったダイナマイトを使って
「やってやるさ......シャマルに見えてるものを、オレも見つけてやるんだ......!!」
(そして、今度こそ......あの方を守るんだ!!)
脳裏に、いつも明るい笑顔の愛らしい少女が浮かぶ
「たとえ、この身 果てても...!!」
「...いた!獄寺君!」
獄寺を見つけ、駆け寄ろうとした綱吉を離れた場所で見ていたシャマルが制した
「Dr.シャマル!」
「ほっておけ」
「何してるの!?ここにいること獄寺君知ってるんですか?」
「ほっとけほっとけ、あーゆー何も成長しねー奴は」
「成長しないって...そーいえば何で獄寺君は家庭教師をシャマルに......?」
「そりゃあダイナマイトをすすめたのはオレだからだ」
「ええー!?シャマルって獄寺君のダイナマイトの師匠なのー!?」
「虫酸が走るからその言い方はやめろ。弟子をとるなら、チューさせてくれるプリプリ乙女と決めてんだ」
(ナチュラルに変態でた!!)
「そーいや、おまえの双子の可愛い姉ちゃんどこ行ったんだよ。連れてこい。むさくるしいったらありゃしねぇ」
「い、今はそれどころじゃ!!でも...何で?何で獄寺君を拒むんですか?ここまで来てんのに...」
「......見えちゃいねーからだ」
「え...?見えるって......!?」
獄寺に見えていない「大切なもの」
「あいつにそれが見えねぇかぎり、ここでのたれ死のうが知ったこっちゃねぇよ」
そのとき、よろけた獄寺の足元に火がついたままのダイナマイトが転がる
「危ない!!」