chapter.27
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それから毎日 憂妃はバジルの所へ見舞いに行った。すでにバジルの意識は回復し、差し入れのおにぎりを美味しそうに頬張っている
「......ふう、とても美味しかったです。ごちそうさまでした」
「はい、お粗末様です。お茶どうぞ」
「ありがとうございます」
すっかり回復したバジルの傍らには傷に効く薬草がずらりと並んでいた。親方様が用意してくれたものだという
(今の時代に薬草ってめずらしいな......それに親方様って......)
「あの、 憂妃殿。沢田殿は今...」
「うん。リボーンくんが付きっきりで修業させているよ」
毎日ボロボロになって帰って来る弟の姿を思い出して苦笑する。リボーンが、修業の第二段階にはバジルも参加させると言っていた
「まだ完治したとは言えないから、あまり無理したらダメだよ。傷口が開いたら大変なんだから」
「し、しかし沢田殿が修業しているのに拙者だけ寝ているわけには...!」
「バジルくん」
起き上がろうとしたバジルをベッドに押し戻す。ふわ...と彼女の良い香りが鼻をくすぐる
「本気でツナの役に立ちたいなら今はまだ我慢。戦いが始まるのは嫌だけど...避けて通れないなら私はみんなを全力で応援する」
「 憂妃殿......」
「もちろんバジルくんのことも応援するよ。助けてもらったしね」
「い、いえあれは...拙者は無我夢中で...」
「それでもバジルくんがいなかったら危なかったよ。本当にありがとう」
「!」
柔らかな微笑みに顔に熱が集まるのがわかる
(い、いけない!しずまれ鼓動!)
うるさい心臓を落ち着かせるようにバジルは目を閉じた
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