chapter.25
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「行っちゃった...」
「だっ...大丈夫なのか?あの二人...」
「心配すんな。コロネロは何千という生徒を見てきたんだ。そのコロネロを唸らせたってことは、うまくいけば了平は何倍も強くなるぞ」
「そんじゃ、オレもそろそろ鍛えに行くかな」
本当はディーノも綱吉の力になってやりたいと思うが相手は同じボンゴレに属する組織のため、同盟の問題で手が出せない
「あ、ディーノさん。あの...行く前にバジルくんの病室教えてください」
「ん、いいぜ。こっちだ」
「ち、ちょっと 憂妃!?」
「ツナ、大変だろうけど今回ばかりは逃げずに受けて立つしかないよ」
「そんな~~~!!?」
「また黒曜のときみたいなことが起こるかもしれない」
「!」
綱吉はハッとしたように目を見開く
「それに、昨日バジルくんが庇ってくれなかったら私たちは今ここに居ないかもしれなかったんだよ?どうするかはツナの判断に任せるけど、それだけは忘れないで...」
ディーノに案内されバジルの病室に入る
深く眠っているらしく、目を覚ます気配はない
「容態はどうですか?」
「あと数日したら動けるまでに回復すると思うぜ、元々命に別状はなかったからな」
その言葉にホッと安堵する
サラサラなバジルの髪をそっとはらう
「バジルくん...ごめんね。庇ってくれたのに、ツナのことも助けてくれたのに...私なにもできなくて」
「...自分を責めるな、お前は悪くない。オレが駆けつけるのが遅れちまったから」
「あ、いえ、ディーノさんが来てくれて助かりました。あのままだったら確実に...」
ころされていた......
「!」
思い出して恐怖心がよみがえったのか彼女の手が小刻みに震えているのがわかった。ディーノはその小さな手に自分の手を重ねる
「ディーノさん...?」
「無理して強がるな、誰だって突然命を狙われたら怖いに決まってる。おまえだけじゃない」
揺れる金髪の奥で優しげな眼差しが揺れる
ふっと少し緊張の糸が解れた気がした
「ありがとうございます、ディーノさん。私、バジルくんが目を覚ますまで毎日お見舞いに来ます」
「ああ、そうしてやってくれ。」
部下のロマーリオが呼びに来たため、ディーノはそのまま病室を後にする
「ボンゴレの姫を口説いてどうする気だ?ボス」
「バッカ、ロマーリオおまえ!オレは別にそんなつもりじゃ...つーか口説いてねーよ!!」
赤い顔で「変なこと言うな」とぼやくボスを見てニヤニヤするロマーリオだった
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