chapter.22
名前変換
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ボフン!!
「憂妃...!」
目を開けると応接室だった。上から覗くように雲雀が屈んでいた
「んー......」
「憂妃...?」
ぼーっとしたまま、まだ余韻が残っているのかおもむろに雲雀の首に腕を回し抱きついた
「...10年後で何があったの」
「...かっこいい雲雀さんがいました」
「...なにそれ」
「もちろん、今でも...かっこいい、です」
「ああ、そう」
興味なさげな返事とともに彼女を抱き上げて膝に座らせる
「10年後の私は、どうでしたか?」
「........」
息をのむほど、美しくなっていた
穏やかに微笑み、懐かしいですと言いながら応接室にやって来た未来の彼女
“昔も今も、その先も...大好きですよ、恭弥さん”
そう言って消えた彼女の左薬指に光るものがあったのは気のせいではない
「...憂妃、僕を下の名前で呼んでみて」
「え...!」
「今さら恥ずかしがることでもないでしょ」
ほら早くと急かされておずおずと口を開いた
「き、恭弥さん......」
「っ、!」
押し倒してしまいそうになるのをぐっと堪えた
「もう一回」
「恭、弥...さん...」
「どもらずに」
「...恭弥さん...」
彼女が何回呼ばせる気ですか!と真っ赤な顔で憤慨するまであと数秒......
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