chapter.21
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「憂妃、ボールいったよ!」
「うん!」
男女混合体育。バレーボールが向かってきて咄嗟に受け止めるために両手をかざす
「おい、あれ!」
「...ゲッ、風紀委員長じゃん!?」
「えっ......、...っ!!」
「憂妃っ!?」
足がもつれ、憂妃は盛大に転んでしまった。慌てて起き上がるもすぐに床に膝をつく
「痛っ...」
「無理しちゃダメ、痛めてるかもしれない」
「早く保健室に...」
「邪魔だよ」
心配してくれた花と京子を押し退けて雲雀が前に出る。そのままヒョイッと当たり前のように彼女を抱き上げ雲雀は歩き出す
「ちょ、雲雀さん!!」
「暴れたら口塞ぐよ」
「っ!!」
「今、ここで」
「っ......ぁ......」
耳元で脅すように囁かれ、軽く耳を舐められた。思わず身を縮める
(雲雀さんの声......反則!)
連れてこられた保健室
シャマルは不在
ベッドに優しくおろされた
「どうしてあんな何もない場所で転ぶの」
「気が散ってしまいました...」
「ふぅん......ドジなところは沢田綱吉にそっくりだね」
双子なんだから当然か...と密かに思いながら消毒液を患部に塗る
「つ、冷たい!そして染みる!」
「我慢しなよ、血は出てない。擦りむいてるだけだね」
「ひ、雲雀さ...もっと優しく...痛ぁ!」
「.........」
体操着から覗く二の腕
健康的な白い太もも
雲雀は邪念を払うように視線をそらす
「できたよ」
ガーゼを貼って、消毒液をしまう
「...あ。ありがとうございます、雲雀さん」
「ところで、これなに?」
「...あ!」
雲雀の手にある一枚の紙
「...雲雀恭弥の、一日観察レポート」
「いや、それは...!」
リボーンから渡されてすっかり忘れていた
よりによって本人に見られてしまった
「......なるほどね。あの草食動物たちも、これが目的で僕を探してたってわけか」
「ツナたちに会ったんですか?」
「うん、あまりに群れてたから咬み殺しておいた」
「あー......やっぱり...」
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