chapter.20
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「ヤロ~...」
「おっ、マフィアごっこの続きすっか?」
ダメだ、埒があかない
憂妃はくるりと回り込んで雲雀の背中を押す
「はい撤収撤収っ」
「ちょっと...」
「雲雀さんはトンファーしまって。山本くん、獄寺くんと教室に戻ってて」
「おう!」
憂妃はあることに気がついた。他複数人がいる場なら、雲雀とごく普通に接することができる。しかし二人きりになると途端に意識してしまう
「......憂妃...」
「はい...」
いつの間にかズルズルと雲雀に引きずられながら屋上へ出る。空は快晴だが後ろに立つ雲雀は不機嫌らしい
「憂妃、君......好きな男ができたらしいね」
雲雀の言葉に驚き、思わず凝視する
彼女の様子に雲雀は目を細めた
「......事実みたいだね」
「なんで、それを...」
「相手は誰だい?山本武?獄寺隼人?」
「いや、その」
「白状しなよ、グチャグチャにしてあげるから」
「な!?ダメです!」
「なぜだい?」
「なぜ...って」
「こんなに目の下に隈ができるまで眠らずに悩んで......それに君ちょっと痩せたよね。そんな状態になるまで考えて悩んで......挙げ句の果てに倒れたりしたらどうするの」
「雲雀さん......」
「最近の憂妃は僕を避けていたからね」
あまり心配させないでよ
表情は変わらないが、彼が自分のために心配してくれていたことが嬉しくて...おもむろに腕を回して抱きついた
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